PC-TripleC/EX導体によるリード線「absolute LEAD WIRE」の発売記念レポートです。
試聴機のハンダはEVO.�胸斗諭�
TripleC/EXの構造と材質から容易に推測できるのは、導体の外側に銀が配されるのだから、PC-TripleCより甘口にはならないだろう、ということ。
一機種目はシェルターのハーモニーで聴きましたが、本質が露わになったのはマイソニックのエミネント。
たまたま前回、ZYXの6N/OFCでは優しさと甘さは残る音調でしたが、結果はまずまずで、ハイバランスでクリーンなサエクのTripleCのリード線が懐かしいと書きました。
なんか、EXの個性がハマりそうな予感がしました。
音は、いわゆる「激変」です。
即座に連想したのは、トレーニングジム「ライ○ップ」でおなじみのTVCM（笑）
ちょっと他にはない情報量と密度感。
フォルテシモの中の小さい音が克明に聴こえます。
甘口か辛口かとなれば、これは辛口。
ソフトかソリッドかといえば、やはりソリッドと聴きます。
ビクターMC-L1000が、レコードや装置を選ぶと言われましたが、このリード線もそういう感じを受けます。
こういう風に鳴るものか？と思うほど、エミネントから聴いたことのない、締まりと躍動感。
グイグイというか、ぶっ飛び系というか。
量感はまずまずながら、こちらに迫ってこないという傾向がほとんど払拭されている。
高域も相当ピシッとくる。
あの緩さと他人事のような淡泊さはいずこへ（苦笑）
先頃、上級機のULTRA EMINENT BCが短期間ウチにありましたが、切れ味はそれに遜色なし。
その時は純正リード線で聴きましたが、ダイナミックさは上回っているかも。
空間性までは及ばず、か。
2階級上の製品を引き合いに出してもいいんじゃないか、と思わせる充実ぶり。
価格も凄いが、音も凄いことは確か。
ただ、この音への作用の強さ、半端じゃないです。
どのカートリッジとも相性最高となるかは、何とも言えません。
そりゃ、こんなリード線で設計、試聴、音決めされて世に出てきたカートリッジはないんですから。
線材の硬さも半端でなく、他への付け換えは危ないので、おいそれと別機種の試聴はできません。
取付はアコリバ経由モスビンさんが行うというのもわかる話で、その個体から外さないでください、ということでしょう。
しばらくエミネントで聴くことにします。
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