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2017年11月23日09:09

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「罪ほろぼし」江戸小話

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ある日のこと、村で一番貧乏な男が、泣きそうな顔で寺にやって来ました。


表情(あせり)「和尚さんよ、おら、あんまり暮らしが苦しくて、つい隣の畑からイモやきいもとだいこんを盗んでしまっただ。このつぐないは、どうしたらよかんべ?」


ほっとした顔「ふむふむ。それなら一つ、わしが観音様に聞いてやるから、しばらく待っておれ」


和尚さんはそう言うと、観音様の前でほっとした顔お願いぶつぶつととなえ始めました。そしてしばらくすると、男に言いました。


ほっとした顔「観音様はタイが食べたいと言うておられる。だからタイを、お供えするのじゃ。そうすればお前の罪は、きれいに許して下さるじゃろう」


ふらふら「なんとexclamationそれは無理な話だexclamationイモやきいもやだいこんすら盗まねばならねえおらに、タイが買えるわけがねえ〜〜〜」


男がそう言うと、和尚さんは声をひそめて言いました。


ほっとした顔お願い「なあに、心配せんでよい。イモやきいもやだいこんと同じ方法で、タイも手に入れればよいのじゃ。ウッシッシウッシッシ


ほっとした顔お願い←←←このような坊主を、くそ坊主といいます。






ちゃんちゃん








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