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2017年11月18日12:19

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筑波山に登る

 ゲームの集まりのメーリングリストで筑波山に登ろうという話題が上がっていて、不意にえらい昔、雨上がりになぜか自転車でなんとなく麓の神社まで行ったものの、その後にどうしていいかわからなくてもやもやしたまま帰ってきたことを思い出しました。
 おそらく、これがその時のもやもやを解消するための最初で最後の機会になろうと思い、参加させてもらうことにしました。

 山歩きというものをやったこともありませんから、まずはモノからそろえなくてはなりません。筑波山はそんなに険しい山ではなさそうですが、経験者の方にいろいろうかがってトレッキングシューズを買ってきました。

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 ビジネスホテルの光量が圧倒的に足りない室内で撮ったので残念な画像になっていますが、とても安いものが現品限り1足だけ、しかも、運よく足のサイズに合ったものが残っていたので迷わず購入。

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 それから、気温が下がった場合に備えて職場で支給されたブルゾンも持っていったのですが、それだけだと調節が難しいのでパーカーも買いました。
 おそらくもう二度と行かない登山のために買い物をするのも、もったいない気がしなくもなかったのですけど、トレッキングシューズは雨の日の通勤にそれまで使っていた長靴よりずっと快適だったし、パーカーは今の時期の部屋着に重宝しています。

 さて、集合は先週の日曜日に土浦駅前へ7時15分でした。川崎からだと当日発だとぎりぎり間に合いそうにないので、前日に土浦入りして一泊することにし、あのトリバゴでホテルを予約したら、通常は7200円のところを5200円で泊まることができました。すげえぜ、トリバゴ。すげえぜ、ナタリー・エモンズ。でも、そこは土浦駅から15分歩くところで、土浦駅前の東横インは6100円(ただし、こちらはおそらく税抜き)だったけど。

 もっとも、参加者には当日に湘南の方から来ている人もいて、川崎からは間に合わないのに湘南から間に合うとはどういう時刻表トリックを使ったのかと思ったのですけど、帰ってから調べてみると、Yahooの時刻表検索でも「歩く速度」の項目を「少し急いで」にすると接続時間を短縮できて始発なら間に合っていたのでした。
 乗り換えはよく利用する京急川崎駅と品川なので、これでも大丈夫だったかもしれないし、そうすると宿泊料をまるまる省けたわけですけど、自分の寝つきの悪さを考えるとコンディションが悪いまま山を登ることになりかねず、そうなると他の人にも迷惑がかかるので、大事をとってよかったのではないかと自分では思っています。
 慣れないことに手をつける場合、お金と手間はケチらない方がよろしいかと。

 そういう認識はまったくなかったのですけど、土浦は霞ケ浦に面していて、ホテルへの道すがら土浦港の横を通ります。ホテルや駅では釣竿を手にした人とすれ違いました。

 さて、ビジネスホテルの醍醐味といえば、有料アダルトチャンネル!

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 これを見ずしてなんのビジホかと訴えたいぐらいのものですが、疲れていたのでそのまますぐ寝てしまいました。衰えたものよのう。
 伊集院光は泊まるたびにかならず見るそうです。えらいなあ。

 ここは500円で朝食もあって、評判もよかったのですが、申し込みは前日の21時までだったのにチェックインは22時すぎだったし、いずれにせよ朝食は7時からなので食べていたら間に合いません。仕方がないので、敷地内にあるファミリーマートでそばとおにぎりを買って食べました。

 来たときには暗くてよくわからなかったけれど、朝、出がけに見てみるとホテルはこんなところ。

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 古いところみたいだったけれど、よく手入れされていて快適でした。
 そして、昨晩来た道をてけてけ駅の方へと戻っていくと周囲から隔絶したところに忽然と焼き鳥屋さんがあったりして、旅情をそそります。

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 あと、外宮製造直売の看板もあって驚きましたなあ。そりゃ、ある以上はどこかで作ってるんだろうけど、看板とは。

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 他には時給が800円からのバイト募集のポスターとか。茨城の最低賃金は796円になったばかり。神奈川は950円を超えています。そりゃ、工場がどんどん移転するわけだ。

 そうして土浦駅東口のロータリーで合流し、筑波山まで車で運んでもらいました。すでに駐車場は埋まり始めていて、ちょっと遠いところに入ったのですが、そこからの道のりでというより、駐車場の敷地内の坂道ですでにバテ気味。あかんやん。

 一応、立ててもらった計画では登りに2時間となっていて、相場ではもう少し短いみたいですけれど、川崎から浅草や上野、府中あたりまで歩くとなれば6時間はかかりますから、体力的には問題ないとたかをくくっていたのですけど、当然ながら、坂道はまったく勝手が違います。使う筋肉も別なのでしょう。けっこう焦りました。
 でも、紅葉はきれい。

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 麓の神社です。

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 木々の間を縫って登っていきます。

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 ケーブルカーの脇も通ります。

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 少し登って見下ろすとこんな感じ。って、携帯で撮った粗い画像じゃ下の様子はまるで伝わりませんな。

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 事前の準備は寒さ対策に重点を置いたのですが、今週末と違って先週末はそれほど気温が下がりませんでしたから、あっという間に息も体温も上がってしまって、羽織っていたものをどんどんリュックへ仕舞った挙句、念のために着こんでいたヒートテックもどきも脱いじゃいました。

 筑波山は百名山にも選ばれているらしく、人は多いのですけど、登山道は整備されていて、後から来た速い人たちに道を譲るスペースも十分にあるので、気を使って無理して行かなきゃいけない、みたいなことはほとんどありません。その意味では快適ですが、序盤ですでに体力的にはいっぱいいっぱいで、進むか休むかを自分で判断すると一歩も足を踏み出せませんから、できるだけなにも考えず前の人についていきました。
 お年寄りでも慣れた感じの人はすいすい登ってこられて、どんどん抜かされましたね、そういえば。

 平らな道、緩やかな登り坂、ごつごつの岩が露出しているところを四つん這いみたいに這い登るところ、下り坂、かすかなせせらぎなど、最初はあまり楽しむ余裕はありませんが、景色もバリエーションに富んでいます。
 負荷的にも初心者にはちょっときつめぐらいで、おそらく実はそこらへんがちょうどいいんじゃないでしょうか。
 とかなんとかやっているうちに、首の後ろのあたりがキューッと痛くなってきて、こりゃさすがに限界かなと思ったあたりで、山頂近くの平らなところへたどり着きます。

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 ここにはケーブルカーの駅があり、お土産屋兼食堂が7つくらいあって、さらに駅と展望台にも売店と軽食コーナーが併設されていますから、ちょっとした商店街のような趣すらあります。というより、人の数は明らかにそこらの商店街より多いですね。川崎大師だってふつうの週末はそんなに人はいなくて、それよりも多い気がするくらいです。

 筑波山は男体山と女体山というふたつの峰がありまして、われわれが目指したのはちょっとだけ高い女体山の方なのですが、ここからその山頂まではほぼ平坦な道が続くだけなので、登山としてはもうここで一段落といっていいでしょう。
 運動量が減ったのと高度のせいで寒くなってきたので、しまいこんでいたパーカーをリュックから出して着こみました。

 この山は関東平野の北東にぽつんと立っているので見晴らしもよく、登り甲斐はあります。

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 そこから少し歩くと小さな祠が。

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 さらに歩くとガマの形の岩があります。麓の神社で実演していたガマの油売りと重なって、縁起がいいっちゃあいいんでしょうかねえ。ここには、さらに小さな売店兼食堂もありました。

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 目を転じると男体山の山頂も。

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 また少し歩くと山頂のお社に着きますが、ここはもう人が多すぎてとんでもない人口密度になっています。

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 そういえば、山頂から画像をアップしようかとも思っていたのですけど、PHSは見事に圏外でした。スマホはつながるみたいです。
 首都圏からの交通の便もよく、人気のある山で、山頂にくるだけならケーブルカーという手段もあるので仕方がありませんけれど、興が削がれるので長居はお勧めしません。

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 実は上級者の方と途中で別れて、そちらは男体山の山頂に寄ってからここで合流の予定だったのですが、人の多さもあってランデブーに失敗、行き違ってしまい下で待ち合わせることになりました。
 しかも、あちらが先行されているので、こちらはケーブルカーで降りることに。降りるのは登りより時間はかからないようですが、個人的には下りの方が体のバランスをとりづらくて難渋しそうだったし、ケーブルカーには乗った記憶がなかったので、これには助かりました。

 あれだけ苦労して登った山から、ケーブルカーはものの数分で降ろしてくれて虚しさ満点ではありましたが、こちらでなんとか合流に成功。
 そこから、スーパー銭湯に行って汗を流そうという話になって、また車を出してもらったのですが、お昼すぎのその時間にはもう駐車場は満杯、道も渋滞で遠回りをしなくてはなりませんでした。
 筑波山は登るだけならいい山だと思いますが、それ以外では人の多すぎることがいろいろネックになっていて、純粋に山登りを楽しみたいなら、他の山をあたった方がいいかもしれません。
 男体山をまわった方によると、そちらも人が多く、降りた際の別ルートもこれまた人が多くて渋滞気味だったそうです。

 さて、目指したスーパー銭湯は田園風景のなかに忽然とありました。JAが経営しているらしいのですが、まだ新しく賑わっている様子ながら混みすぎない、なかなかに絶妙な按配の施設でございました。
 まずは腹ごしらえということで、食堂へ向かいましたが、ここは5000円以上する現地の和牛のステーキもありつつ、定番のメニューはお値段抑えめながら、JAのプライドにかけてかボリュームはたっぷり、唐揚げ定食を頼んだ私はご飯お代わりに釣られて2杯目も頼んでしまいましたよ、ゲップ。

 銭湯はジャグジー、露天風呂、サウナ、水風呂をひたすらローテーションです。ジャグジーの壁面からジェット水流の出ているところがあって、それを背中にあてると痛くて気持ちいい。

 あと、小さい女の子が入ってきてちょっと驚きましたよ。一応、就学児童はそれぞれ男湯女湯に入るように注意書きがありましたけど、逆にいうとそれ未満はどっちもありというか、お父さんとやってきたなら男湯に入るしかないわけなんですけど、まだ小さいから飽きちゃって露天風呂のまわりをうろうろしちゃうし、お父さんがさすがに、
「みんながいるところで裸なんだからね」
 とそれとなくたしなめているのですけど、そのみんなにしたって裸なんだから、そういう言い方はあまり説得力ないよなあと思いました。

 1時間45分ばかり入り倒すとさすがに湯疲れしてきたので、ちょっと時間は余ってしまったけれど上がってエントランスに向かうと、なぜかみなさんが剣呑な笑顔を浮かべつつ待ってらっしゃるじゃないですか。
 なんと、「4時まで」を「5時まで」と聞き間違えて45分も待たせてしまっていたのですねえ。すいません。
 呼び出しもかけてもらったのですけど、ちょうど露天風呂にいると聞こえないのですなあ。というか、露天風呂で不明瞭なアナウンスを聞きつつ、ひょっとして自分だったらウケるよな、うひゃひゃひゃと思ってました。ごめんなさい。

 というわけで、最後にちょっとケチはつきましたけど、とても充実した週末をすごすことができました。ひさしぶりにたっぷり温泉にもつかれたしね(←ぜんぜん反省してない)。

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