ギャラリーなどにはめったに行かないのだが、
面白そうな展示があったので、赤坂へ。
椎木かなえ、九州初個展。
http://www.g-morita.com/exhibition/2017/ex000503.html
何で知ったのかは、よく覚えていない。
スナバギャラリーのツイッターなんだと思う。
どんな作家なのかさえ知らないんだけど、
気になる画面だったので見に行く。
ともかく静かな画面で、
背景は「フレスコ画」か「桃山時代の金箔屏風」(経年劣化してる)のようで、
幾分か宗教的な気分もある。
登場人物も(1人から数人だが)静かである。
しかしその静かさは、
「押し殺された怨念」「口にできず言葉でも表せない嫌悪感」のような、
緊張しすぎている静かさで、
圧迫感はとても強い。
テーマは仮面、というより、顔の下の顔?
上の顔も下の顔も怖い。
どっちの顔でも、つまりは絶望的なのだ。
「病む人」のシリーズは、病みすぎていて怖すぎる。
ここでは「きらびやかな絶望」が、本気で病んでいる。
ピカソの青青の時代とか、アンソールとかを少し連想させもするが、
亜流感は全然無く、
本気の作家である。
26日まで。もう一回いけるかな。
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