mixiユーザー(id:18013379)

2017年11月09日14:31

165 view

ラマダホテルを知らない運転手

10月29日(日)

 バンサパンでの最後の朝食を食べに行く。今日は長距離移動があるので、あまり食べ過ぎない・飲みすぎない、と行く気持ちで軽めに朝食を済ませる。最後まで美味しい朝食がいただけた。レストランの人にお礼を言ってご馳走様。
 夜の間に雨になったようだが、朝になって天気は回復。もう雨季は終わりそうなのだが、旅の最後までスコールのような雨にはよく遭った。そういう気候の土地だと言えばそうだろう。海岸で海を見ていれば、局所的な雨の降っている場所は分かり易い。日本のようにその辺全部雨、という天気ではなく、雨雲の下だけ雨が降る、そんな気候なので、一日降り続くような天気にはならない。とにかく今日はお天気に恵まれた。

 荷物をまとめて部屋を出る。途中メイドさんに会う。彼女には毎日おやつを運んでもらったりベットメイクなどでお世話になった。丁寧にお礼を言って、チップに20バーツ渡す。
 フロントで清算。ほどなく送迎の車に案内される。荷台の座席に乗る。この車(ソンテウ)もこれで乗り修めである。町の中心まで15分ほど。風を感じながらのドライブ。荷台に乗っている訳で、外が埃っぽいと目の中に埃が入ってくるのだが、朝まで雨が降っていたので空気は澄んでいてきれいで埃もほとんどない。

 バス停には8時45分ぐらいに到着。着くと、既に大きなバスが待っていたが、それはどうも8時半のバスだった。私が予約しているのは9時半のバス。待合室にバックパックを置かせてもらって、セブンイレブンにお買い物に行く。道中でちょっと食べたいスナックや飲み物を補充してまたバス停に戻る。この時買った「乾燥パインナップル」はかなり美味しかった。一袋80バーツとちょっとお高いお菓子ではあったが、パイナップルがデザインされた袋に入っていてユニークでもある。日本ではたぶん売られていない。ぜひ日本に輸入して販売して欲しいお菓子。
 バス停では、まだ時間があるようなのでしばらく座って持っていると、そのうち車掌さんが呼びに来てくれた。
 荷物を運転席側の側面ドアを開けて中にしまい込む。他には大きな荷物は載せられていない。その後、自分の座席に座る。前から二列目だった。
 車掌さんが車室に来て、無言で私の前に立つ。何も言わない。
 チケットを見せる。

 うーん、言葉が通じないのは分かるが、何も言わなくても確かにチケット見せろ、という意図も分かるが、、、
 バスは、予定時刻より15分ぐらい遅れて走り出す。座席は5分の1ぐらいしか埋まってない。この後、途中のバス停に細かく停まりながら、その座席を埋めていき、最終的にほぼ満席になる。途中のバス停から乗る人がどうやって切符を買うのか、バス側がどこに乗降客がいるのかを認知するのか、と言った点は不明のままである。
 来た道、高速道路4号線を北へ北へと戻っていく。一度は自分で見た景色。その景色になつかしさも感じる。国立公園の前にはいくつもの大きなゾウの像が置かれていた。ドラゴンフルーツをうずたかく積んで売っている果物屋があった。草原・ヤシプランテーション・街、景色は南へ流れていく。
 3時間ほど走り、チャームぐらいまで戻ってくると、「戻ってきた」感がある。この辺まで来ると、「タクシー」を見かけたりするようになる。タクシーのあるエリアなのだ。
 水が配布される。もうお昼も過ぎているので、もうちょっと早く配ってくれても良いのでは?と思うが、無料のサービスに文句をいう程のものでもない。ストローを刺して冷たい水を飲む。

 おいしい。

 長いバス旅のなかで、車内で冷たい飲み水が提供されるのは素敵なサービスだと思う。ぜひこのサービスは続けて欲しいと感じる。
 もう少し走ってからお昼ご飯ポイント。行きに寄ったのと同じドライブインである。ちょうど陸軍の方々も休憩していて、兵隊さんが結構たくさんいた。並んでおしっこをする。
 その後、揚げ物屋で、串4本注文して揚げてもらう。財布に小銭ばかりで40バーツがあったのでこれで支払う。この揚げ物が昼ご飯。揚げ物にはいつもきゅうりが付け合わせになっている。ちょっとしたサービスだが、辛いソースをつけて食べるので、キュウリは良い箸休めになる。
 また、バスは走り出し、バンコクの町へと入っていく。途中、ヤシの実たくさん積んだトラックを何台も見かけた。バンコクではヤシの実に穴開けて飲むのが流行っているから、毎日ジャンジャン運んでいるのだろう。ちなみに町の中で飲むと30バーツが相場。冷やしてはないのではないかと思われる。今回買って飲んだりしなかったので何ともいえない。あれ、飲んだ後の残った実って、どこに捨てるんだろう? ごみ箱?

 さすがに、バンコクまで戻ってくると渋滞もある。バスは本線ではなく側道の方を選択して走ることが多くなっていた。そっちの方が割と流れていたりする。
 南バスターミナルまでのアクセスは、以前とはややルートが変わっている様子だった。以前は一度前を通り過ぎてから、ずっと行き過ぎて戻ってきていたので不評だったのかもしれない。
 予定通り3時半過ぎには、懐かしの南バスターミナルにバスが到着する。ここで乗客は全員降りる。私は、荷物を取りにバスの反対側に行ってドアを開け、中に入り込む。この時、思わぬトラブル。
 バスが走り出してしまう。慌てた、ドアから外を覗いてみる、開けっ放しのドアが他の車にぶつからないか気に掛かる。50メートルぐらい走ったろうか。一瞬止まった隙に飛び降りてドアを閉める。
 命がちょっと縮んだ。
 安全とか、この国にはあってないようなもの、とは思うが、まあケガもないことだし事なきを得た。

 長い間バスに乗っていたので、トイレに行く。
 到着側のトイレは相変わらず有料3バーツ。なんでだろうね? ここが未だに有料の理由は不明。以前は、おばちゃんが小銭両替していたが、自動両替機が導入されていた。
 落ち着いたら、今度はタクシーを見つけに行く、タクシー乗り場は建物内部にあって、その先頭に並んでいたのは水色のタクシーだったが、選択の余地がないので、乗ってみることにした。

 「ラマダホテル、マッカサン」

 と、伝える。
 運転手はラマダホテルをご存じないよう。
 大きなホテルなんだけどね。ちょっと困った、でもマッカサンはさすがにわかるので、とりあえずお任せすることにした。

 が、この運転手、英語が話せない、は良いとしても、バスターミナルから出る道も良く知らないらしい。まさか今日初めてここに来たの? そう思わせるような対応。大丈夫かな、途中赤信号で止まったときに、もう一度英語で書かれたホテルのバウチャーを見せてみる。(当然だが英語は読めないらしい)
 まあ、つかなければそれは仕方ない、最初から一発で行けるとも思っていない。

 バンコク中心部へ向けて走るが、ラマ8世橋の手前から渋滞。こりゃ1時間以上かかるだろうな、そんなのろのろ運転になった。日曜日だという事もあろう、渋滞は橋を渡っても解消はされず、街の中心部までずっと続いていた。途中からトゥクトゥクが並走。進み方は車もトゥクトゥクも同じになった。トゥクトゥクに乗っている白人の二人組の女性はかなり楽しそう。
 しばらく行くと、交差する道路は封鎖されていたりした、そこを超えて真直ぐ行き、えっ、と思うようなところで左折。プラザホテルの前に出てくる。
 惜しいが「外れ」。

 と、思ったがさらに左に折れて真直ぐでラマダホテルだった。
 ぴったりでした。
 渋滞した割には割と早くついて、料金も200バーツだった。
 ホテルにチェックインして、一休みしてから晩御飯。

 ラマダホテル周辺は繁華街なのでいろいろあるが、通り沿いの一般的な食堂で、麺入りのトムヤムクン、エビとイカの炒め物を頼む。ちょっと疲れているのか余り食欲がない。
 セブンイレブンで飲み物を買ってホテルに帰って休むことにした。ローストしたココナッツドリンク、紙パックのやつが結構おいしいことが分かった。おやすみなさい。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する