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2017年11月06日08:37

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「大仏さまとおまんじゅう」(江戸小話)

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ある茶店湯のみで、奈良の大仏さまを見てきた男が、まんじゅうを注文しました。


ウッシッシ「ほほう!ふっくらとした、うまそうなまんじゅうだexclamation


わーい(嬉しい顔)「はい、あんこがたっぷり入っておりますし、おいしさは天下一品ぴかぴか(新しい)です。こんなにうまいまんじゅうは、よそでは食べられないと思いますよ」


ウッシッシ「そうか、たしかにうまそうだ」


さて、まんじゅうを食べ終えた男が、財布がま口財布を取り出して言いました。


ウッシッシ「うまいまんじゅうであった。それで、代金はいくらだ?」


わーい(嬉しい顔)「はいはい。一皿三つで、九十文(←三千円ほど)いただきます」


茶店湯のみの主人がそう言うと、男は目を目星パチクリさせながら文句を言いました。


ぷっくっくな顔「えっexclamationなんだって?こんなに小さなまんじゅうが、一つ三十文もするのかい?値段の割には、まんじゅうが小さすぎるではないか!」


すると茶店湯のみの主人は、すました顔で言いました。


ほっとした顔「それはおまえさまが大仏さまを見て来たばっかりだから、とくべつに小さく見えるのでしょう」





ちゃんちゃんるんるん








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