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2017年11月01日20:50

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ミニスカ時代劇『女殺し屋 花笠お竜』

 タイトルの番組をBSジャパンで再放送していた。本放送は1969年である。少なくともミニスカ時代劇はここまで遡ることがわかる。ストーリーもけっこうぶっ飛んでいるらしい。録画して見てしまった。

 まず、ヒロインは母親の眼病の治療費を稼ぐため、殺し屋稼業の旅に出るのである。この時点で倫理的側面を棚上げにしても、いろいろ問題を抱えていそうな感じを否めない。
 しかし、第1話だけでは別に殺しを請け負うでもなく、どう考えてもスルーすべき案件に首をつっこんで悪と戦ったりしているのであった。こうなると、プロデューサーの作成した企画書と、ライターの書いた脚本の間に重大な齟齬の存在する疑念を否定できなくなってくる。

 主演の女優さんは現在の感覚でいうと古風な美人といった雰囲気なので、ミニスカとの相性はよくないというか、ミニスカであることの有難みをあまり感じさせない仕上がりになっている。一方、インチキ女賭博師がいて、こいつがやたらと胸を強調しているのだけれど、彼女を演じているのはカルーセル麻紀なのだった。彼(女)の胸がアップにされるたび、自分の中のなにかを試されているような不思議な気分になる。

 この番組がおもしろくて見続けなければならないとすると、全26話なので、5週間にわたって録画の視聴に毎日1時間ずつ割かなければならず、それはけっこうな負担となる。
 しかし、つまらなくはないけれど、見なければならないほどとも思えなかった。もろもろディテールを剥ぎとってしまえば、仮面ライダーと同じカテゴリのような気がするのである。仮面ライダーなら毎週見ているので(今週末はお休みだけれど)、重ねてみるほどのことはあるまいと思うことにした。こうして日々の生活の平穏は守られたのである。

 そもそもよくこんなマイナーな時代劇を引っ張り出してきたなと思ったけれど、口上を述べながら三味線の弦を1本ずつ切っていき、3本すべて切ったタイミングで本気モードに突入して暴れ出すというルーチンは、どこかで見た気もするので、知る人ぞ知る時代劇なのかもしれない。
 この「知る人ぞ知る」に必ずついてまわる、「だから、なんだ」な感じも相変わらず拭いきれないのだけれど。

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