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「秋の乗り放題パス」を使って網走に泊まっていた10月8日日曜日は釧路の旅館に泊まることにしていたが、夕飯は釧路からさらに根室線に乗って厚岸まで飲みに行くことにした。
春には厚岸湖で獲れる白魚で一杯やりに行くようになった店があり、10月の道東と言えば、今年は史上最悪の不漁ではあるが、ようやく漁場が近くなってきて根室だけでなく厚岸や釧路でもコンスタントに水揚げされるようになってきたサンマで一杯やろうという算段である。
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クルマで来る千歳のマイミクさんも同行するとのことで、釧路の旅館で待ち合わせ、釧路から一緒にJRで厚岸へ。
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厚岸の店は駅から遠く、駅から歩いて行ったら30分以上掛かるが、あらかじめ厚岸17:11着の根室行きで行くと伝えていたからおかみさんがクルマで迎えに来てくれており、17時半にはお店に到着。
厚岸20:44発の列車で釧路に戻る予定だから、厚岸では3時間ほど飲み食いできる。
お店には予約時に今回の目的はサンマだと伝えており、お任せでまずはサンマの刺身が酢味噌で出てきた。
仙台勤務時代に気仙沼や石巻など三陸ではサンマの刺身は酢味噌で出てくることがあったが、北海道では非常に珍しいが、酢味噌はさっぱりしていてゴマの風味が実によく効いておいしい。
続いて1尾丸々普通の刺身も出てきた。
この輝き、新鮮な証拠である。
道東では、サンマは新鮮で臭みがないから臭い消しの生姜もワサビも要らず、醤油には一味唐辛子でいただくことが多いのだが、厚岸ではさらにみじん切りの白ネギと共にいただくのが定番で、アクセントになってめちゃめちゃ旨い。
サンマの刺身に舌鼓を打っていると、何だか変わったものが出てきた。
ニシンやホッケでは食べたことがあるが、サンマのはさみ漬だそうだ。
サンマは初めてだが、ごくごく浅漬けにした大根はサクサクで歯ごたえも良く、爽やかな中に噛むほどに口の中でサンマの脂が広がり、こいつも旨い。
そして今度はサンマのなめろう。
最高の酒のアテである。
さらにサンマのはらわたの醤油焼き。
塩辛は苦手な自分はこれは食べられないのではないかと思って恐る恐る食べてみたが、おいしいとは思わなかったものの苦味が強いがサンマの脂でこってりしており、酒のアテとしてなら何とか食えた。
ここで初めてサンマではなく、箸休めに出てきたのはギョウジャニンニク味噌。
サンマのはらわたの後だったこともあり、臭みもさほど気にならない。
さらにつなぎでホッカイシマエビ。
何と子持ちだった。
途中からは地元厚岸のマイミクさんも残業を切り上げクルマで駆けつけてくれ合流し、話に花が咲く。
そうこうするうち楽しい時間はあっという間に過ぎ、釧路へ戻る列車の時間が近づいていてきたので、そろそろシメにサンマの握り寿司を注文。
サンマの脂がシャリにまとわりつき、刺身とは違うおいしさである。
そして最後はサンマのタタキの巻き寿司でシメる。
叩いてねっとりした食感のサンマはマグロのネギトロより旨いと実感。
列車の時間まで20分ほどになったので会計すると、3人で9000円で済んでしまった。
クルマで駆けつけた厚岸のマイミクさんはお茶しか飲んでないし、短時間で料理もそんなに食べられなかったとは言え、麦焼酎のボトルも今回入れたのに3人で1万円掛からないなんて良心的である。
いつ来ても厚岸「喜州寿司」は素晴らしいな、「来年白魚の季節にまた来ます」と伝えて厚岸のマイミクさんのクルマで駅まで送ってもらった。
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