mixiユーザー(id:62515574)

2017年09月16日09:22

252 view

シンスプリント症候群


http://aozora-youtsu.com/2009/11/post-d040.html

シンスプリント症候群は、1、後脛骨シンスプリント 2、脛骨骨膜炎 3、前区画症候群(コンパーメント症候群) 4、脛骨骨折の四症に分類されます。

このうち最も多発するのが後脛骨シンスプリントです。

後脛骨シンスプリントは言わば、シンスプリント症の入り口のようなもので、この段階で治癒させなければ、さらに深刻な次の段階に進むリスクが高まります。

勿論、シンスプリント症候群はそれぞれが単独の疾患であり、進行性のものではありません。

では何故この後脛骨シンスプリントをこの疾患の入り口かと言うと、この疾患が下腿筋群の発する筋性疾患としてまともに等尺性に起因するからです。

シンスプリント症候群は、いわゆるスポーツ障害ですが、特に後脛骨シンスプリントは新人病とも表現されるぐらい、ランニングスポーツでは多発しています。それも中学生が高校生になり、運動量が増えて直ぐの頃(例えば高校一年生の五月か六月の頃)や合宿練習などで急に練習量が増えたとき、或いはポジションが変わって間もなくの頃などに発症しやすくなります。

後脛骨シンスプリントは、足底のアーチを維持している後脛骨筋腱がオーバーストレスになった時に発症します。

腱より発する1B求心性線維よりのブレーキングが甘くなったとき、筋が一挙に制御機能を失いそれがために共労・協同筋がオーバーストレスになり、主動筋と協同筋が協調性を失い、いわゆる[反射弓不全よりの反射痛]や該当筋でのシナプス遅延性の速まりよりの運動痛が下腿前面の中心よりやや左右に出ます。

この主動筋と協同筋の関係は、足部の背屈は下腿前面の筋群が行い、底屈は下腿三頭筋が行います。しかし、これらの筋群だけでこの関節運動を行うと滑らかさの無い、あたかもロボットのような動きになり、そうならない為に、人の足関節の動きは腓骨筋群が協同筋として働いてくれています。

従って、足関節を激しく使った時に真っ先に疲労が来る筋は、他ならぬ腓骨筋群です。(普通の人が歩き過ぎたりした時、筋肉痛を腓骨筋群に出し易いのはこの為です。)

このように足関節を激しく使う状態が一定期間続くと、次にオーバーストレスになるのが後脛骨筋です。

後脛骨筋は腓骨と脛骨の隣接面にあり、しかも深層筋です。下腿には等尺性の働きを専門にする筋は存在しません。それぞれの筋が総じて等張筋です。従ってこのような部位では、深層筋が等尺性の役割を持っています。このために後脛骨筋は、腓骨筋群の次にオーバーストレスになりやすいのです。

そして、後脛骨筋で発する痛みが後脛骨シンスプリントです。

次に脛骨骨膜炎は、骨膜の炎症です。脛骨骨膜炎はいきなり発症することはなく、その前に下腿筋膜炎かもしくは後脛骨シンスプリントを発症させているのが普通です。

下腿筋膜は、上伸筋支帯や下伸筋支帯、或いは屈筋支帯と構造上も機能上も強い関係があり、又腓骨へ入り込んでいます。更に腓腹側を見ると深層下腿筋膜があり、これも上腓骨支帯やひらめ筋の一部、或いは屈筋支帯の深層などを作っています。つまり下腿筋膜は、下腿のストレスセンサーとして機能しています。

脛骨骨膜炎は下腿筋膜炎もしくは後脛骨シンスプリントの経過後、発症させます。この骨膜炎は線維層で起こる炎症です。これが細胞層で起きると前区画症候群になります。

筋のオーバーストレスが積み重なると当然、骨に負担がかかり、まず安全装置の作動としてこの骨膜の線維層に炎症を発します。しかしこの警告を聞き入れず、さらにオーバーワークを積み重ねると今度は細胞層に異変が及びます。

この細胞層は血管やリンパ管、或いは神経が集中しており、具体的な問題としては阻血として現れます。この段階に至れば、もはや手術以外に道がなくなります。手遅れになると筋肉を始めとして各組織が危なくなります。

脛骨骨折は疲労骨折です。

シンスプリント症候群の発症の背景

下腿筋膜は膝窩筋膜の続きです。

このことから同じランニングスポーツでも、ひざの曲げ伸ばしをかなり伴いながら足関節の背屈、底屈を激しく行うスポーツでは脛骨骨膜炎になり易く、足関節を強く背屈、底屈をもっぱらし過ぎた場合は後脛骨シンスプリントになり易く、どのタイプの競技かでほぼ識別がつきやすいのがこの疾患の特徴です。

この強い背屈、底屈とは、地面もしくは床からの衝撃を強く受けると言う意味です。

さらに足関節の関節軸をずらしている場合や前傾気味での強いランニングも後脛骨シンスプリントのリスクが高まります。また足底アーチのない人は更にリスクが高まります。

シンスプリント症候群の施術上のポイント

この症状は該当筋や組織が比較的はっきりしており、取り組み易い疾患です。

第一が腓骨筋、第二が下腿筋膜、第三が下腿三頭筋と深層下腿筋膜、第四が足関節を構成する9個の関節軸、第五がハムストリングです。

シンスプリント症候群は足関節捻挫後の発症が多く見られますが、これは足をかばった結果などではなく、あくまでも足関節の関節軸に起因しています。

「症例1」

30代男性 会社員 空手

空手、蹴りの練習で下腿部痛、整形外科でレントゲンで骨には異常は無いとのことで、「コンパーメント症候群」と言う事で、痛みがなかなか取れないということで当院に来院。

「何とかして欲しい」と言う事で

週に一回で2回の施術で改善。

「症例2」

70歳女性 

当初旅行で歩き過ぎて下腿部痛、マッサージを受けてひどくなり、病院に行ったが改善できず、接骨院で電気療法をしていたがいっこうに良くならず、足をつくと痛く思うように歩けない、このままでは歩けなくなってしまうんじゃないかということで当院に来院。

「何とか歩けるようにして欲しい」と言う事で

二週間で3回の施術で改善。

http://aozora-youtsu.com/

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する