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2017年09月10日20:58

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[趣味]軍神の血脈 楠木正成秘伝

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勝手に週刊連載TL「俺の本棚」、第90回。
今回はこれ。
高田崇史さんの『軍神の血脈』。


裏書きはこんな感じ。

薬剤師の早乙女瑠璃は、神風特攻隊の生き残りで祖父の修吉から『太平記』を渡される。だが、楠木正成に関する部分を読むよう告げた修吉は、何者かに毒を射たれ、瀕死の重体に。事件の背後には秘密結社〈南木の会〉が。瑠璃は、祖父の命を救うため、元同級生で作家の京一郎とともに、正成の死に纏わる謎を追う!


率直に言って、幕末や戦国時代に比べると歴史の中でもそこまで焦点が当てられない南北朝時代。
その中にあってはかなり有名な人物であろう軍略家、楠木正成。
南朝に殉じて命を落とした生き様から、太平洋戦争末期に軍神として崇められた彼だが、その最期にはいくつもの謎が残されている。

一つ、軍事の天才と謳われた正成が、なぜ最後の“湊川の戦い”では、明らかに稚拙で直情的な戦法を執ったのか?
二つ、正成の首を取った大森彦七は、どうして正成に執拗に祟られたのか?
三つ、それらの話が記載されている『太平記』は、一体何のために書かれたのか?


この作品は、フィクションとして描かれつつ、その実は隠された歴史に迫るものではないかと思います。
意図的に歪められた歴史が、今でも歴史を歪め続けているとしたら、実に恐ろしいことだと思います。
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