mixiユーザー(id:14192117)

2017年08月24日04:00

60 view

小さな おうち

射手座 仲間達 射手座

クラリネットの「たけりん」は、もういない。
フルートの「るみちゃん」は この世にまだいるけど
社会生活に参加してない。

たまたま サックスの「雫」が
るみちゃんのご主人の同級生で 、その縁で
癌で亡くなった彼の葬儀に行った。

そこで会った、喪主の「るみちゃん」は
別人だったという。

私「一体、彼女どうしたの? そう言えば ここんとこ あの可愛い、手の込んだ年賀状が来てないわ」
(だんだんに 年賀状を減らすつもりだったから気にしてなかった)

返ってきたのは、
「若年性認知症」と、いう病名。

雫 「もう、会いに行っても 風美ちゃんの事、判らないと思うよ」

そんな、そんな事になっていたなんて・・・

まだ、駅の二階にジョナサンがあった頃、
音楽を始めたばかりの私達 母親グループは
よく5~6人で 集まって 終電近くまで喋ってた。

帰り道、私とるみちゃんが同じ方向で
別れ際の三叉路で また1時間位、喋り・・・わーい(嬉しい顔)

るみ 「お母さんが亡くなったら お姉さんが 私も欲しいわ と言ってきて。 家は主人が建てたんだけど 土地がお母さん名義で。決着はついたんだけど 姉とは もう二度と
会わない という事になってしまって・・・・」

小さな路地を入って 左、右、
と二回 曲がった 一番奥が るみちゃんち。

小人の人形やら お花のプレートやらで彼女本人のように
可愛らしく 飾った家だった。

しかし、なんたって 場所が
文京区 小日向だ。

親の面倒を看たのは るみちゃん夫婦だけど
その金銭的評価は 低い。

昔は、長男が全て相続したけど
今の法律では、土地の評価額の半分をお姉さんに、
もし、手持ちの現金がなかったら
ローンを組んででも払わなくちゃいけない・・・

あそこなら、
多分、2000万近く・・・

今、あの可愛い家は人手に渡ってしまった。

るみちゃんには、一人娘がいたっけなあ。
お嫁に行ったらしいが
どうしているだろう。

娘が孫を連れて里帰りして
また赤ちゃんの泣き声がするはずだった、あの家。

私が知っているのは、もう20年も前、
花を飾り、犬を飼い、
可愛い小学生の女の子がいた。
あの 親子三人の暮らしは消えてしまった。

娘さんの名前は そう、確か
「夢美ちゃん」だった。


0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年08月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の日記

もっと見る