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2017年08月23日05:51

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安全な未来を

世界各国の政府は原子力発電所に見切りを付け始めました。ヨーロッパではドイツを筆頭として、イタリア・スイス・オーストラリア。アジアでは台湾についで、韓国新政権が脱原発を宣言しています。また、タイやベトナム・フィリピンなども、危険な原発には名乗りを上げていません。

人類史上初の被爆国である日本が被曝者の苦痛と被害を真摯に受け止めて、核兵器の生産と使用を禁じている核兵器禁止条約に対して賛同せずに反対しているのはどういうことなのであろうか。福島の悲劇に学んだ世界各国が、脱原発への勇気ある決断をしているというのに、当事者である日本政府がいまだ原発再稼働を死守しているのです。

また、日本国で反対されこれ以上の増設が無理と見るや原発を輸出しようとしているのは、恥ずかしいことのように思えます。現在、世界の良識ある政治家たちは、自然ネルギーを受け入れ、その拡大に向かっています。石炭から石油へと進み、核から脱却して自然エネルギー拡大の先にあるのは、安全で明るい世界ではないでしょうか。

そのために微力を尽くして頂きたいと願うのです。しかし大切なのは、それら個々の専門的な議論が、原発問題についての決定を行うための貴重な材料となります。原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟の幹事会で小泉純一郎氏がこう呟いています。「森友学園や加計学園の事で政府がウソを言っていることは 国民はみんな解っているのさ」

「だからもう自民党は嫌だ、となり、民進党は頼りにならないので小池新党・都民ファーストに票が集まることになったのさ。自民党も民進党も大いに反省して欲しい。川柳が新聞に載っていたけど、国会で正々堂々ウソを言う」と小泉節でした。

現在、東京電力福島第一原発3号機の格納容器内の水中ロボット調査で、東京電力は圧力容器下部で溶けて固まった核燃料デブリとみられる黒い物質が複数確認されたと発表しました。事故発生当初、冷却が止まった核燃料は2500度前後まで過熱し溶けて圧力容器の底を貫通して流れだし、大半が格納容器の底にたまったとみられています。

黒い物質は、冷却水で固まったデブリの一部の可能性があります。圧力容器や制御棒の下方には、作業用の鉄製の足場があるはずだが、前回調査に続き、確認できませんでした。恐らく水素爆発の衝撃で崩落したり、デブリの高熱で溶けたりしたと見られています。内部の放射線量は半導体も短時間で破壊されるほど強烈で、人間が近寄れば即死します。

依然として、デブリを取り出す道筋は見えないのです。デブリの状況が垣間見えたのは、メルトダウンが起きた3基のうちの1基に過ぎません。デブリは格納容器の底、上方の圧力容器や中間の構造物にもあると言います。状況が詳しく分かって初めて取り出しの具体策を練ることができるのだが、何も分からない状態なのです。

難問はまだまだあります。デブリを水漬けにして放射線を緩和した中で作業することが望ましいとされていますが、現状では冷却水は格納容器のどこかから流れ出て建屋地下に漏れています。水の遮蔽なしに実施する工法も検討されていますが、今の技術では無理でしょう。作業員が被曝したり、放射性物質が拡散するリスクもあるのです。

線量が十分低下するのを待つべきだとの意見もあるが何十年いや何百年末なのであろうか。いずれにしても、壊れた原子炉からデブリを取り出した前例はないのです。アメリカのスリーマイル島原発事故の場合は圧力容器がほぼ損傷しておらず、福島第一の収束作業は未知の作業ばかりなのです。それでも原発を推進するのか。安全な未来を考えて頂きたい。

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