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2017年07月27日22:20

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女神たちの協奏 with 東京交響楽団

日時 7月26日
会場 神奈川県立音楽堂
出演  指揮:大井剛史 ヴァイオリン:服部百音  フルート:高木綾子   ハープ:景山梨乃 ピアノ:萩原麻未
曲目 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64  モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 op.23

この日の萩原さんの演奏はベルリン・フィルハーモニーでのジャニーニュ・ヤンセン(2009年10月16日、サントリーホールでの庄司紗矢香(2013年5月13日)に比類する神がかった演奏。この日の演奏で萩原麻未はジャニーニュ・ヤンセン、庄司紗矢香と同じ境地に達したと言ったら言い過ぎであろうか。ジャニーニュを女神、庄司紗矢香を天女に喩えた今萩原さんを何に喩えればよいのだろうか....例えるとすれば、アポロン神殿でミューズの神に妙なる調べを奉げる巫女....

フランスで修業したからか一音一音が明快に聞こえてくるが、音楽全体が溢れ出てくる美しい音色の渦になって出てくる。これまで彼女の素晴らしい演奏を数多く聴いてきたが、この日の演奏はその中でも一番か二番に位置する最高の出来だ。

メンデルゾーンを演奏した服部百音さん、音色、テクニックともに素晴らしく演奏も悪くなかった。ただ何かが足りないと思ったら、音楽をする楽しみが聴いている私に伝わってこなかった。音楽コンクールで演奏を聴いているかのような気になってしまった。

モーツァルトの協奏曲を演奏した。フルートの高木綾子さん、ハープの景山梨乃さん、この2人は素晴らしかった。最近作曲された当時の楽器での演奏を好んで聴いているが、モダン楽器で演奏するこの2人には聞き惚れてしまった。高木さんのフルートは独特の艶があり、影山さんのハープは滋味のある音色が魅力的だった。

指揮者の大井さんは昨年1月に神奈川フィルを振って萩原さんと共演していた。その時はあまり良い評価をしなかったが、東響を振ったこの日の指揮は出過ぎずかといって要所ではピタッとした演奏を引き出しとてもとても良い指揮だった。

俗っぽい演奏会のタイトルは何とかならないものだろうか。

※萩原麻未さんの次の演奏会は8月24日(木)15時から軽井沢の大賀ホールでのリサイタルです。山梨のミク友さんご一緒しませんか!

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