今日は誕生日という事で、生まれて時に名前をつけてもらった清明神社へお参りに行き、ついでにもう少し足を延ばして相国寺で行われている「禅林美術展」に行ってきました。
また家から自転車に乗りピューッと走らせて行ったのですが、今日は朝から曇っており、日差しがないぶん気温の方は少しマシなものの、湿度が高くて非常にムシムシしている(>_<)
そんな中、自転車を漕いでいったのでダラダラと汗が出て大変でしたよ(>_<")
しかし、そうこうする内に清明神社に到着。
前に自転車を止めさせてもらい早速鳥居をくぐって境内へと入って行ったのですが、平日だというのに結構観光客の人達が来ていて賑わっていました。
私が小さい頃は（こういっては少々失礼ですが）、正直ちょっと寂れた感じの神社だったのですが、夢枕獏さんの小説「陰陽師」が発表され、特に映画化されて以降はどんどんと参拝客が増えて、神社の方もすっかり綺麗になり、境内も広くなって本当に見違えましたね。
ただ、立派に有名になったのは嬉しいのですが、なんというか、インディーズの頃から知っていたバンドがメジャーデビューして有名になり、ファンが増えて大きな会場でコンサートも出来るようになったのは嬉しいが、なんだか少しだけ寂しい感じがするのと似た思いがお参りに来る度に少々胸をよぎってしまいます(´'ω'`)
また、今日もそんな事を思いつつ手水舎で手を清めお参りをし、去年頂いたお守りを返して、新しいものをもらい、ついでに自分へのプレゼントという事で、清明神社オリジナル手ぬぐいと、姪っ子へのプレゼントに安倍晴明の刺繍入りハンドタオルを購入してきました。
美術館や、こうした神社やお寺に行った際に、ちょっと可愛かったり、面白いものがあるとついつい姪っ子へのプレゼントとして買ってしまうのですが、以前琳派展に行った際に購入した風神雷神図のハンカチは、幼稚園に持って行ったら「なんか変わったん使ってるなぁ？」っと言われたそうなので、今回ものもそうならないか少々心配なのですが、まぁ、姪っ子は何だか喜んでくれそうな気がするので良しとしましょう(o＾艸^o)
という訳で、お参りも済ませ、目的だった新しいお守りと手ぬぐいなども手に入れたので、続いてまた自転車を少し走らせて相国寺まで移動しました。
烏丸今出川の同志社辺りに近付くにかけて、どんどん学生と思わしき若者が増えていき、「小学校はこの間、夏休みに入ったってニュースでやってたけど、大学の方はまだやっているんやなぁ」なんて事を思いつつ横眼で眺めながら進んで行くと、ほどなく相国寺に到着したので、自転車に乗ったまま門をくぐり、そのまま美術館の方まで行ったのですが、門を入ってすぐの所にある池の蓮が今年は殊の外見事に花を咲かせており、何時も通りあまり人のいない静かな境内の空気と合わさって非常に良い感じでしたね( ^ー゜)b
「やっぱり相国寺はこの静かな感じがエエなぁ(^-^)」っとホッとしながらまた自転車を走らせると、「禅林美術展」が行われている承天閣美術館に到着。
駐輪スペースに自転車を止めて早速館内に入ると、以前は仕切りの無かった靴箱に、仕切りと鍵が取り付けられており、大きなお世話かもしれませんが、「何やろう？なんかトラブルでもあったんやろか？」などと少々心配してしまいましたね(´'ω'`)
そんな事を思いつつも、新たに設置された靴箱に靴を入れ、ロッカーに鞄なども入れて受付の方まで行きチケットを購入。
順路通り第一展示室の方から観て行ったのですが、展示室に入ると誰もいない！！
今回も玳玻天目茶碗を始めとした国宝や重文といったかなり素晴らしいものが展示されているのですが、相変わらずなんというかこう商売っ気が全くないというか、人を呼ぼうとする気配が全然感じられないというか、とにかく何時も通り人がいない！！！
まぁ、金閣・銀閣といった塔頭の方に十二分に人が来るので、こちらの方に余り人を呼ぶ必要がないのかも知れないですし、私的にはこの静けさとフカフカのカーペットの上を素足で歩きながら落ち着いて展示を観てまわれるという雰囲気が大好きなので、人がいないというのは非常にありがたいのですが、またしても大きなお世話なのでしょうが、これだけ人がいないというのも少々心配になってしまいますね（汗）
そんな事を思いつつ観て行ったのですが、先にも書いたように玳玻天目茶碗を始めとした茶器や書画が展示されており、正直、書の方は説明を見ながらやっとこさ分かる程度しか理解できなかったものの、分からないなりに何点かは「あぁ、これなんか良い字やなぁ〜」っと思うものがあり面白かったです(^-^)
茶器の方は、もう何というか、いきなり国宝の玳玻天目茶碗が入ってすぐの所に展示されている時点でかなりおかしいのですが、その他のものも、「なんじゃこりゃΣ(￣□￣;)！？」っと驚き、思わず笑ってしまうようなレベルの物ばかりで圧倒されましたよ（汗）
特に足利義政公が所蔵していた「唐物小丸壺茶入」は、本当に小さな茶入れなのですが、見た瞬間思わず「おぉ〜！！」っと声が出てしまうぐらい素晴らしかったですね！！
更に掛け軸の方もパンフレットの表紙にもなっている白隠を始め、仙�僂篝萋�京博の方に展覧会を観に行った海北友松。そして円山応挙や松花堂昭乗っといったものまであり、非常にレベルが高く素晴らしかったです！！
後は承天閣美術館の庭の元ともなっている（っと私が勝手に思ってるんですが）土牛図や、古田織部の茶杓などもあり、以前観た千利休の茶杓と比べると、その形に少し遊んでいるような部分があって、確かにこれは「へうげもの」と呼ばれた古田織部らしい茶杓といった感じがしましたね(^-^)
今回も思っていた以上に素晴らしい内容の展示だったのですが、やはり最初に書いたように、その素晴らしいレベルの展示をほぼ貸し切り状態（第二展示室の方に入ってすぐは二人程観られている方がいたのですが、しばらく観ている間に私一人だけになっていました）、独り占めでじっくりゆっくり、納得行くまで観る事が出来たのがやはり嬉しかったです(o＾艸^o)
大満足で展示室を後にし、先程の清明神社でも一枚購入したのですが、また自分へのプレゼントという事で、若冲の「昇鯉図」がプリントされた手ぬぐいを購入し、帰路に着きました。
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