ポナンザ囲い

　今日は暑さの中にも雲が広がり、日差しはあったりなかったり。蝉が鳴く鳴く響き渡る中、柿の木の剪定。柿の実はなってもならなくても良いのだが、少しぐらいは実をつける方が庭木としては価値がある。とはいえ、どうせ全部食べられるわけでもない。昨年から樹を小ぶりにできないかとかなり思い切った剪定もやっているのだが、不自然にならない程度、という範囲で小さくするのは一年ではちょっと無理。秋になって葉が落ちた後、また思い切った剪定が必要。
　枝垂れ桜と紫陽花の木も干渉があって、両方を少しずつ削っている。庭にある枝垂れ桜は巨木と言っていいぐらい大きくなってしまっていて、ちょっとその始末にはどうしたら良いのか分からないぐらいになっている。全部で７本ある紫陽花も、ちょっと大きくなりすぎてしまっている。本当は小さくまとめてみたいところだが、冬の初めに切ると、その後ぐんぐん枝を伸ばしてしまうので、この時期に切り詰めておきたい。まだ、花が残っているので、色が褪せている房から順番に切り詰める。割と毎日の手入れが必要。紫陽花寺とかどうしているんだろう？　参考になる情報が欲しい所。
　夜には雨になるか、と考えて、車のエアコンをもう一度整備。ガスを一本足してみた。しかし、夕方連絡があって、弟子に熱があるとのこと。今日はお休みになりました。休みになったので、車を少し試運転して、その後阪神国道のすき家によってみる。ウナギを食べに来ている人多数。私は牛丼を食べた。ウナギは先日食べてみたが、まあ言うほどのものではない。自分でウナギを買ってきて食べるのとどっちがいいかは迷うところ。作らなくて良い、というぐらいのメリットはあるのだが、ウナギは既にかば焼きになったものが売られているのだから、ご飯があれば上に乗せるだけ、といえばそうなのだ。
　ちなみに、ウナギの旬は一応冬です。旬じゃないから発明されたのが土用の丑の日にウナギを食べる発明。

　藤井四段は相変わらず強い。今日の一局目は藤井矢倉。仕掛けが早く、玉頭の７筋に歩を打たずに角交換して、その角を６一に打ち込む。この手はちょっと素人ではマネができない芸当に見える。7筋に歩を埋めなかった、この一歩を持って攻め続けるのはやはり作戦なのだろう。ものすごい構想力がある。対する西川七段が５四に打った角は効き筋も良く働くかに見えたのだが、あっさり飛車を切って角と交換し、この角をまた敵陣に打ち込むという技を見せる。囲いを先に分離させてから、最後の寄せは見事というしかない指し回し、駒台になかったはずの桂馬を二枚取ってしまい、この二枚の桂馬が玉を追い詰めるのに使われる。
　二局目は先手番の阪口五段の作戦負けという感じ、藤井四段はいわゆるポナンザ囲いから銀冠の玉頭を攻める。
　二局に共通しているのは飛車の使い方がうまかった、という点だろうか。序盤の作戦でリードしてしまうと、思い切った大駒の捌きから、一気に寄せに入っていくので、終始リードをしている様相だった。
　竜王戦では決勝トーナメントで負けてしまったが、その時よりより一層力をつけている感じはする。

　羽生三冠のＡ級順位戦での豊島八段との対局では、自陣で玉がうろうろするなど、結局負けてしまっているのだが、藤井四段の指し回しは意識されているのではないかという対局がある。羽生三冠の強さはここ一番で勝つところであって、その他の対局を研究例とする戦略の巧みさはすごい所がある。Ａ級順位戦で勝ち残って名人位に返り咲くというのがおそらく本望と思われるが、三冠を保持するのも並大抵のことではないのだろう。

　新星の藤井四段がタイトル挑戦者になったとき、その本当の力が試されていくだろうと楽しみが続く。

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■【棋聖戦予選（４）】初参戦の藤井四段が２連勝「夏休みで余裕ができた」　準決勝で竹内四段と対戦へ
(産経新聞 - 07月24日 16:17)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=4683484

　将棋界最多の２９連勝を達成した最年少棋士、藤井聡太四段（１５）が２４日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた棋聖戦（産経新聞社主催）の１次予選に初めて参戦。１回戦でベテランの西川慶二七段（５５）を、２回戦で阪口悟五段（３８）を破り、２連勝で準決勝進出を決めた。羽生善治棋聖（４６）＝王位・王座＝への挑戦権獲得に向けて前進した。

　準決勝は竹内雄悟四段（２９）と対戦する。

　藤井聡太四段の話　（１５歳での初勝利に）２１日は敗れてしまったので、今日は勝つことができてほっとしている。（夏休みに入って）余裕ができたので、有効に活用したい。読みの精度や、形勢判断がまだ足りないと思うので克服したい。