貴人清次濃茶付花月

今日のお稽古は、5人で行う貴人清次濃茶付花月、続いて貴人清次花月（薄茶の方）、「百回やっても朧月」と言われるだけあって、ややこしいです。いろいろな場面が起きてくるのでその対応を考えていると、さらに集中力を要求されます。老化防止にはいいのかもしれない、頭の体操みたいです。頭の体操みたい、とチャレンジ精神が湧くのは、まだ良い兆しかもしれないなあ、と今日はふと思いました。

数ある花月の中でも、もっとも複雑な一つかもしれない貴人清次濃茶付花月には、ちょっと思い出があります。3年前に京都から業てい先生がサンフランシスコにお見えになった時のセミナーにこの花月が入っており、人が足りないと急きょデモンストレーションに駆り出されたのでした。こんなややこしいのには、通常は出場（！？）したくはないでしょう。

急きょとはいえ、1週間くらい前には先生からせっかくの良いチャンスだから出るように半ば、強制力を持って言いわたされましたので、そこから必死の猛特訓。当時は担任は持っていたし、時折耳からくるめまいにも悩まされながら、「背水の陣」本気の特訓！！

私以外は、先生級の方々に混じって何とか足をひっぱらない程度には無事に終了しましたが、そんなに励んだ花月なのに、細かい所、大方忘れているのはどういうわけ。

今は、そんな元気ないなあ。たかだか、3年前とは言え、ちょっと若かったですね。