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2017年07月12日11:54

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羽生義治三冠の強さ

 九州で豪雨被害があって一週間。
 昨日は鹿児島湾で M5.2 の地震もあり、心配されるような事象もある。
 離れているとはいえ、昨年は熊本や大分では大きな地震が相次ぎ、犠牲があった。
 まだ生活再建も途上だたりするのだが、今日もお天気は雨模様、地盤が緩んでいるところに地震でさらに追い打ちが掛からなければ良いが、と思う。
 先週から連絡が取れてない人が現状22名いるとのこと。
 早く無事が確認されることを願うばかりである。


 さて、羽生義治三冠の相変わらずの強さ。
 先手羽生棋聖の横歩取りで始まった対局は、41手目の6六角打ちが攻防の一手、さらに93手目の3九金打ちは相手の攻めを消沈させる一手。この受けまで狙っての角打ちだったのなら、すごい一手だったわけだ。「攻防の角」が決まるのは、攻めにも圧力を掛けながら、相手が攻め損じてしまうと角の効き筋が受けの絶対的なラインになる。相手の攻撃の手が遅くなってしまう、という典型的な好例だと思う。
 攻めでも一度は竜を取らせてしまうのだが、そのまま玉頭を攻めて投了へ。69手目に早逃げをしたのが、とても深く読まれているすごい手だった。結局挑戦者の斎藤慎太郎七段は攻めきれずに決め手を欠いてしまう。タイトル戦らしい力と力のぶつかり合う勝負だったが、棋聖の強さは健在、をまざまざと見せられる一局だった。
 対する斎藤七段の失着は40手目の7五歩だったのだろうか?換えて4四角打ちといった手があったのかどうか?(私にはわかりません) 48手目の2八角打ちが結果的には馬を作っても働かなかったの決定的な敗因だろう。敵陣に打ち込む角はその後馬に成ってから働くかどうかは大きな形勢の要因だから、何らかの読み筋はあったのだろうが、盤上に現れないような形で羽生三冠がこれを防御していたのだろう。

 藤井聡太四段のような、ものすごい新人が現れたのである。タイトル保持者といってもうかうかできないのは現実だろう。将棋ソフトを使って研究の速度が大きくなるのは目に見えている状況だけに、それぞれの棋士たちは集中力とか読み筋の判断だけでなく、日ごろの研究の充実も必要になってくる。新しい時代の流れを取り組むことは必須になっている。

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羽生棋聖 棋聖戦10連覇を達成
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4663560

 将棋の第88期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第4局は11日、新潟市で行われ、羽生善治棋聖(46)が挑戦者の斎藤慎太郎七段(24)に127手で勝ち、3勝1敗で10連覇を達成した。棋聖獲得は通算16期で、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人と並ぶタイ記録となった。自身が持つ最多タイトル獲得記録も98期に更新した。

 また王位、王座を合わせて3冠を堅持。今月開幕した王位戦七番勝負は菅井竜也七段(25)を挑戦者に迎え、現在1敗。例年9月に開幕する王座戦五番勝負は、挑戦者を決めるトーナメントが行われている。

 羽生棋聖は「結果が出せてよかった。勢いのある若手が多いので刺激になっており、新しい感覚を取り入れていきたい」と話した。【山村英樹】
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