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2017年06月29日21:12

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LIVE OPEN REEL ENSEMBLE, NEVER YOUNG BEACH, 二階堂和美

6/25 TONOFON FESTIVAL2017 @所沢・航空記念公園野外ステージ

トクマルシューゴ主催の野外フェスに以前から見たかった二つのバンドが
出演するということで参戦。

OPEN REEL ENSUMBLE
リズムトラックに乗せてオープンリールデッキ独特のキュルキュル音で
音楽を奏でる三人組のユニット。2010年ごろから活動を始め(当初は5人組)、
’12年には坂本龍一のレーベルからデビュー(高橋幸宏、やくしまるえつこゲスト,’12/8日記)、
その後三宅一生のパリコレの音楽を担当し、
‘15年にはボーカルやメロディをより活かしたよりポップな2作目を発表。(’15/9/日記)

とにかくユニークなパフォーマンス集団なのでずっと見たかったんですが、
やっと見れました。
最近は先日発売されたKRAFTWERKのライブアルバムをずっと聞いているのですが、
まさにあんな感じのリズムトラックに乗せ、
オープンリールのテープの回転を早めたり遅めたり、
手元のスイッチのオンオフで音を区切ったりして生み出す
キュルキュル、シュー、ザーといったテープ音や(レコードのスクラッチ音見たいでもある)
テープに録音されたフレーズや会話でメロディや効果音ぽく聞かせて作り出す摩訶不思議な音楽。しかもテクノっぽいビート感もあってノリノリ。

3台のデッキ(写真有り)に向かう全身黒づくめのメンバー三人の動きが
まるでコマネズミのようで目にも楽しいし、曲によっては声でキュルキュル音を真似たり、
ミニ拡声器で歌ったり(聞きたかった最新アルバムのポップな歌モノ”空中特急”)、
ピアニカを弾いたり、曲中のお客さんへの煽りやMCもすごくフレンドリーで、
ある意味大道芸みたいなステージで楽しい気分になります。

特に最後の曲はテンポも速く、途中からはテープの端を風船にくくりつけ、
風船がどんどん上がるにつれてテープが巻き上がり倍速のトルコ行進曲が流れるという
まさに観客全体の目を惹きつけるパフォーマンスで素晴らしかったです。
いや〜、これならテクノやヒップホップ系ファンのみならず、普通のポップ、ロック好きな
老若男女や世界各国お国関係なく楽しめます。
KRAFTWERKの前座で全世界回って欲しいぐらい。

実際、音楽だけでなくアート展でのコラボやファッションショーにも出てるし、
ワークショップで募った素人さん達で合奏する企画をやったり、
ライブによってはお客さんの声をその場で録音して加工したり、
当日も出店のテントの中で”オープンリール擦り”体験なんかをさせてくれたり、
幅広く、まさに開かれた”オープン”な活動をしているようです。
唯一無二な個性的な彼ら、もっともっとたくさんの人を楽しませて欲しいです。

彼らの活動のダイジェスト
https://www.youtube.com/watch?v=A7T2DE2hm3Y


こんなポップな歌モノも。”空中特急”
https://www.youtube.com/watch?v=otIpfueA0sw






NEVER YOUNG BEACH

軽いサーフロックというかちょっとトロピカルで加山雄三的な雰囲気の音、
歌詞の感じが似ているので西海岸のはっぴぃえんどとも言われている東京の五人組。
こちらも二年前のデビュー以来(’15/5日記)見たいと思っていたバンド、
去年の二作目(’16/6)もよくて、四月のライブのチケットを取ろうと思っていたけど
ボーカルが高橋一生の弟というのがその頃判明したのもあってかてソールドアウト。
ということで今回のイベントは同じく見たかったOPEN REEL〜と
同時に見れるとあって即参戦決定。

サウンドチェックの”明るい未来”に続いてリラックスした雰囲気で本編入り。
待ってましたとばかりのお客さん達が前に押し寄せ、
さすが人気ぶりがうかがわれます。(写真有り)
今回は自ら”攻めのセットリスト”というぐらい
七月に発売されるメジャーデビューアルバムからの新曲中心。
初めて聞く曲ばかりでしたが、彼ららしい肩の力の抜けたロックで楽しめました。
最後は1枚目の”どうでもいいけど”でしめて、あっという間の30分弱でした。

実は四月にLINE LIVEでネット生中継されたライブを見たのですが、
ボーカルが微妙に音を外すのが気になってました。
ところが今回生で聞くと、ちゃんとボーカルがバンドの音の中に収まっていて、
全く違和感を感じませんでした。
多分、ネット中継の音は出音ではなくPAから直接ミックスした音だったので
ボーカルがより鮮明に浮かび上がってアラが目立ったんでしょう。
もっと色々聞きたい曲がありましたが、とりあえずライブでのボーカル&演奏に
問題がないのがわかって、今日のところは良しとしましょう。

高音のボーカルがもてはやされる邦楽ロックの中でも異色の中低音ボーカル、
その温かみのある歌声と気さくなMCにはすごく好感が持てました。
大型フェスもいいですが、こういった地方都市の幅広い年齢層が見にくる
ライブも大事にして、ファンを増やしていって欲しいもんです。

”明るい未来” 結婚式で歌いたくなる歌。 MVの女の子が可愛い。
https://www.youtube.com/watch?v=PL9-6rClgXs



“どうでもいいけど” ほんわか西海岸ロック!
https://www.youtube.com/watch?v=FYBvfpjxcYA



二階堂和美withGENTLE FOREST QUINTET
二つのお目当のおまけで見たんですがパワフルでよかったです。
以前、レキシのライブのゲストで見たことあったけど、最近はジャズバンドをバックに
歌っているみたいで、今回はホーン二本含む五人の抜粋メンバーを従えて。
一曲丸々、ステージ下に降りて握手しながら歌う演歌歌手みたいなパフォーマンスで、
初見のお客さんを一瞬で巻き込み、気づけばネバヤンの時よりステージ前に駆けつける
お客さんは多かったような。
こういう実力のある人はお客さんの楽しませ方がほんとうまい、楽しめました。

”お別れの時” 途中のボーカルソロが圧巻。
https://www.youtube.com/watch?v=6aHGbj2_76U




ということでライブでこそ真価を発揮し、しかも老若男女を巻き込める間口の広い音楽
&パフォーマンスを堪能いたしました。
ユニークなOPEN REEL、今旬のロックのネバヤン、親しみやすい姉御・二階堂、
三者三様の音楽を分け隔てなく楽しむ所沢の地元の幅広い年齢層のお客さんにも感心したし。
主催者トクマルシューゴ(先日見た映画”PARKS"の音楽監修)の演奏は見ずに帰りましが、
派手さはないものの演者のセレクトも会場の雰囲気もすごくよいフェスでした。
フェス流行りの昨今ですが、自分の好きなアーチストにしか興味のない
若い人ばかり押しかける便乗フェスではなく、日頃ライブとは無縁な地元の人たちが
楽しめるフェスがどんどん定着していって欲しいもんです。

ネバヤンがMCでも言ってましたが、いい演奏、いいお客さんに恵まれ、
天気は曇りだけど 心は”晴れ”やかな一日になりました。



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