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2017年06月23日03:10

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「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017」

原美術館で、8月27日まで開催中の「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-17」へ。
同展は、2003年から原美術館で開催されている、ドイツと日本のアーティストを、それぞれの国へ交換招聘し、その成果を発表する企画展で、今回は2016年にドイツに派遣された泉太郎と、その前年の2015年に日本に招聘したメンヤ・ステヴェンソンの、それぞれの作品に加え、過去に、このプログラムに参加した、佐藤時啓の作品を、併せて、展示している。
泉の展示は、ベルリンの地図を取り囲むように、そのベルリン各地で撮影された、空を見上げる人々の映像を配置した「溶けたソルベの軌跡」や、日本と欧州を結ぶ飛行機の機内に見立てたモニター付きの座席と、実際にその座席に、出演者たちに座ってもらい、日本-欧州間のフライト時間と同じ時間、様々な指示に従って演技をさせ、その姿を大型スクリーンに映し出した「浮き尻(遅刻の夢を見る12人以上の徘徊マニア)」といったミクストメディア作品や、ビデオ作品。意味があるようで、意味がない行為の、世にも奇妙な世界が、そこでは展開されている。明らかに、ドイツではなく、原美術館の庭で撮影された、トランクにはった水で、身体を洗ったり、洗濯をしたりする女性の裸の背中の映像と、庭園に置かれた、その撮影で使われたトランクを、窓越しに見せる・・「透明に染まる桑畑の汁」と題された、妙に生々しい作品も・・。
メンヤ・ステヴェンソンの展示は、東京各地で撮影された、一連の独自の視点の写真作品や、「e/絵 名人の机」と題された版画。後者の版画は、何と、日本伝統の浮世絵の木版画工房で、その版画の掘り師や摺り師の机の表面を、そのまま版として使い、摺ったものであるという。まぁ、そうした説明があって、初めてわかる作品ですが・・。
また、佐藤時啓の展示は、長時間露光によって撮影された、実写なのに、非現実感漂う東京の風景写真。
私的には、泉の、きまじめなナンセンスとでもいうべき作風が、結構、好きかも・・。

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