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2017年06月12日23:02

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今日のにまい～115年目のマーラー第３交響曲

今日はマーラーの交響曲第３番ニ短調が初演された日です。1902年のことですので今年で115年目になります。

この曲は大曲揃いのマーラーの交響曲の中でも未曾有のスケールの曲ということで、ライヴで聴くチャンスが少なく、あっしもライヴは２度しか聴いたことがありません。
なので音盤での鑑賞が多くなるわけですが、何せ90分になんなんとする大曲ですので、全曲一気に聴き通すのは年に数回です。楽章をバラで聴くのを度々行って補っています。
しかし今日は初演記念日ということで、気分が乗って２種類の音盤を一気に聴きました♪

①サー・ゲオルク・ショルティ指揮
ヘレン・ワッツ（コントラルト）
ロンドン交響楽団
アンブロジアン合唱団
ワンズワース・スクール少年合唱団

なんと力強い、そしてアツい音楽でありましょうか。メリハリが利いた引き締まったアンサンブル、音抜けのよい鮮やかな管楽器の響き。オーケストラが素晴らしく上手い！
後にシカゴで再録音しますが、ショルティはこの曲を含めヨーロッパ時代に録音したマーラーに相当手応えと自信を持っていたようで、再録音をギリギリまで渋っていたそうです。なるほど、これだけ完成度の高い演奏をし遂げていれば、それもわかります♪

②ベルナルト・ハイティンク指揮
キャロリン・ワトキンソン（アルト）
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
オランダ放送女声合唱団
ノールト・ホラント少年合唱団

なんと美しい、歌心に満ちた演奏でありましょうか。
冒頭のホルンのファンファーレはショルティ盤とは対照的な慎重な立ち上がり。しかし曲が進むにつれてライヴ特有の熱気がハイティンクとオーケストラの背中を押して、スクールの大きい美しさに満ちあふれた演奏になりました。
ショルティ盤がとにかく勢いがあるのに対してこちらは緩急自在なしなやかなアンサンブルが素晴らしいです。ライヴ録音ですが、それを感じさせない録音の見事な仕上がりも特筆です。さすがはアンサンブル捌きの名人ハイティンク、ライヴでも素晴らしい捌きです。ホルンの安定した芳醇な響き（ライヴの時期からみて多分トップはノイネッカー）が特に素晴らしいです♪