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2017年05月30日14:07

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生命と電気

生体活動には電気が関係している。

例えば筋肉が収縮するときに微弱な電流が発生する。これを利用して心臓の動きを計測しようとするのが心電図とかだ。

筋肉が収縮するのは、中学くらいでATP(アデノシン三リン酸)が、アクチンとミオシンに反応して…とか言うの習ったと思うけど、そういう化学反応をしたときにイオンの濃度分布に偏りが生じ、ちょっぴり電流が流れる。

また一定のパルスを発振する機械を用いて心臓の動きを補助するのはペースメーカー、心臓が止まってしまったときに電気ショックで心臓を再始動させるのがAEDだ。

これは、筋肉を動かす指令を神経で伝える時に微弱な電流が流れている。それを利用している。筋肉のそれと違って電流を情報伝達に積極的に利用するもの。

逆にいきなり高電圧を流すと筋肉が収縮して動けなくなったり、下手すると心臓が止まったりして死んでしまう。それを利用してるのがデンキウナギなどの発電する連中。

同様に電流が化学物質中を流れることによって、化学反応を起こさせることもある。電気分解とか。

昔、原初の地球で生命が発生するに必要な物質はどうやってできたかと言う説明のひとつに、ユーリーとミラーの実験っつうのがあって、最初の頃の地球にあったであろうとされる、水とメタンとアンモニアと水素の環境中で落雷を模した放電を行うと、アミノ酸類ができたと言うのがある。
もっとも現在では、原初地球の物質組成は違うので成立しないというコトになってる。

とは言え、溶液中を流れる電流はイオンの偏りを発生させるから、放電のような派手さは無いが化学反応の促進にはなる。
これまで、電気が発生する要因として考えられてきたのは落雷の他に、電位差によるものなどがあったが、いずれにせよ短い間しか持続しないので、生命進化の理由として考えるのは難しい部分があった。

もし記事にあるように継続的な化学反応サイクルが電流を発生させ続けるのであれば、生命誕生や進化のシナリオにキャストとして登場するのかもしれない。主役では無いかもしらんが。

こないだパンスペルミア仮説に関する日記を書いたけど、生命発生に関わる部分はまだ分からないコトが多くてワクワクするものがある。


■深海で「天然発電所」を発見 生命起源・進化に影響?
(朝日新聞デジタル - 05月30日 12:09)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4596355
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