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2017年05月21日17:50

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[趣味]海を抱いたビー玉

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勝手に週刊連載TL「俺の本棚」第72回。
今回はこれ。
『海を抱いたビー玉~蘇ったボンネットバスと少年たちの物語~』。


いつもよりネタバレ多いな…。

実話を基にしたファンタジー、かな。
物語は昭和40年代、瀬戸内の小さな島から始まります。
島の路線バスの運転手である父親と、その息子。
2人に大切にされたボンネットバスは、いつしか「心」を持ちます。
まぁ、ある意味では付喪神の一種でしょうかね。
しかし、やがてバスは島を離れ、しかも粗雑に扱われ、文字通り瀕死の状態で放置されます。
そこを偶然、「福山自動車時計博物館」(関係者含め実在)の関係者に発見され、全面的に修理され「蘇り」ます。

その少し後、新潟県の湯沢町にある企業が町興しの一環としてボンネットバスを購入しようと思い付きます。
そこで白羽の矢が立ったのが、件のボンネットバスでした。
福山から湯沢までの移送そのものをイベントとして企画、成功させるとともに、町興しも順調に進んでいました。
そんなタイミングで起こった、新潟県中越地震。
地震の影響で離れ離れになる少年たちの為に、件のボンネットバスを使って川遊びツアーが企画されます。
企画したのは、バスを購入した会社の「元・少年」。
タイトルにある「少年」は、「元」も含めて少年の心を持った人たちを指しています。
森沢さんらしい、優しいお話です。
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