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2017年05月19日22:49

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夏目漱石の 「明暗」という・・・

小説など読まないワシがよ〜

先週 何かの魔が差したのか・・

久しぶりに図書館で小説を借りてきたんじゃよ

その小説は わが国で<文豪>と呼ばれている 夏目漱石の 「明暗」という小説サ〜


夏目漱石と言えば
たしかワシが中学の時 国語の教科書で「坊ちゃん」の一部が出ていたサ〜

森鴎外と 並び称される 日本文学界の 文豪として 紹介されていたと
記憶している・・・

10代のワシは 偉い人なんだ・・・ と思っていたサ・・

ワシはその「坊ちゃん」という小説を読み終えたかどうかの記憶はない・・・

その後「吾輩は猫である」という小説にもトライしたことがある・・・
たしか全体の4分の1まで達せずお手上げになってしまった・・・と思う・・・

その後「こころ」という小説にもトライした・・

これは何とか最後まで読むことができた・・・

ワシの記憶によると
一人の女に 二人の男が 恋をして奪い合って
敗れた方の男が
頸動脈を掻き切って
すさまじい出血とともに自殺してしまう話じゃった・・・

(なんという暗い話じゃ・・・)

とワシは思った・・・

(文学というのは こんな暗いものなのか・・・)
と 思ったサ・・・


まあ・・10代の頃は いろいろなものにトライして 体験して 
学ばなければいけない時期だから 読んでみたのサ・・

それから以降 ワシは 漱石の作品に 手を出すことは なかったサ〜

そして 今回 数十年ぶりに 「明暗」という作品に 手を出し 読んでみようと思ったのサ・・・


そして読んでみた・・

読みにくい文章である・・・

そして 相変らず 内容が 暗い・・・

これを 読んでいるワシは 10代の頃の 経験値の少ない ワシではない・・・

53歳となり 様々な 人生の いろいろを 経験してきたワシは

今では その人の 文章に触れただけで いろいろなことが わかってしまうんじゃ・・・

ワシは こう感じたんじゃ・・・

この作者は 胸の中に 鬱屈を抱えた いわゆるインテリの部類の人物じゃな・・・

頭の中で 観念だけ肥大させた 頭でっかち かぶんすう の人間じゃ・・・


おそらく 文武の 武の方は からっきしダメだろう・・・

ワシの 中の 分類によると 「あかんたれ人間」だと いう 範疇に 入れられてしまったんじゃ・・・


東京帝国大学を出ている
英語教師で
バリバリのインテリじゃから
ちやほやされてきたんじゃな・・・

その作品の中にも時々横文字が飛び出してくる・・・
庶民が知らないことを書き綴ることで
己の賢さをアピールしてきたのじゃろうよ・・・

記憶をたどると 「アンニュイの午後」などという表現は
彼が初めて生み出したものじゃろうサ・・

その姿勢は「ガバナンス・・」などと 庶民の知らない言葉を語って
私は賢いんですよ・・と庶民を煙に巻く どこぞの政治家とよく似ているように思う・・・


(本当に実力のある知識人は
分かりにくい難しいことを
だれにもわかりやすい言葉で伝える
コミュニケーション能力を備えた人なんじゃとワシは思っているんじゃよ・・・)


ただ明治のあの時代に
文筆業を稼業として・・
数々の作品を発表しながら
生ききった人・・・

としては 
文豪と呼ばれるに値する評価が得られる人なんだろうと思うサ〜


現代を生きているワシらは
こんな暗い小説はもとより
様々な楽しめる小説も読むことができる・・・
まさに豊かな時代さ〜

文筆稼業というものは明治の小説黎明期の人々が
苦労しながら切り開いてきたのじゃなぁ・・・

そう思うと こんなあかんたれ人間でも

文豪 という 象徴で呼ばれることも

受け入れることができる気がする・・・・















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