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2017年05月14日11:16

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「パーソナル・ショッパー」貴女の代わりに買い物を

スタイリストという職業が、まだ確立していない頃は、
撮影用の洋服の選択を編集部ですることがあった。
「これ欲しい!」と思ったり、「私なら買わないな」と思ったり、
靴も揃え、着ない高価な服を選ぶのも楽しい仕事の1つだった。

パーソナル・ショッパー
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4207206
http://personalshopper-movie.com/

モウリーン(クリスティン・スチュワート)は、
双子の兄の突然死で、喪失感に苦しめられている。

誰も住んでなく、電気も止められた兄の家に泊まり込み、
霊媒師だった兄から何かの合図がないかと待ち受ける。
このあたりホラーなのかと思っていたんだけど…。

弟の霊と交信するのに、パリにいるお金を稼ぐために働く。
スターのキーラのパーソナル・ショッパーが、モウリーンの仕事。

キーラの服、靴、バッグ、アクセサリーなど、見立てて届ける。
買い物だけでなく、鍵も預けられていて、彼女の家にも入る。

奇麗なパリのショップ。仕事とはいえ楽しいだろうなと思う。
でも、スクーターでブランドショップへいくモウリーンは
ジーンズにセーターを着て、スニーカーでお洒落っ気なし。

モウリーンに誰からか分からないメールが届き始める。
「君を知っている。君もわたしを知っている」

亡くなった兄からのメッセージではないか? あり得ないと思いつつ、
思わずメールを返すと、またメールが来る。誰から?

「別人になってみたいか?」などという言葉に誘われるように、
キーラから禁じられている、ドレスを着てみるモウリーン。

高価なアクセサリーをキーラの家に届けたとき、モウリーンは、
殺されているキーラを発見する。思わず逃げ出したが…。

え?犯人が、単純過ぎるんじゃないの…。ホラーとしても、
ミステリーとしても、ファッションを楽しむとしても、
どれも物足りなさがあって、中途半端に終わった気がする。

体型も似て、センスも良く、好みも似ていないと務まらないだろう
パーソナル・ショッパーの仕事はなかなか面白いので、
そこをもう少し掘り下げて欲しかった。


ところで、最後、犯人は捕まるが、
もう1度、スマホにメールが届くのはどうかしら?
「Thank you for your work」凍りつくモウリーン…怖くない?


日本でも、会社の仕事が忙しくて、
買い物をできない人の代わりに、洋服から靴まで、
その人に合うものを選ぶ仕事があると聞いた。

母が上京していたころは、買い物に行く前に、デパートの
担当の人に連絡をしておくと、品物がもう揃っていた。
反物や小物など、母が好みそうなものを選んであって、
たいていその中から決めていた。

もっと売り場をいろいろ見るのも面白いのにな…と、
私などは、そんな買い物の仕方はつまらなく思えた。

ただ、私はチビなので、その頃はサイズコーナーにしかなく、
たくさん見なくても済んでいたわけで、それもつまらない。

ある時、1歳上の従姉が白黒のツイードの、ボタンと衿が
黒い革のスーツを着ていて、私も同じものだった。

夏になったら、白のローンにブルーの小花を散らした
ワンピースが、またまた一緒。
従姉も私も伊勢丹のイージーオーダーで作っていた。

その頃、アメリカに行って(1ドル360円時代)、
デパートの売り場の美しさに目を見張った。
今では日本でも当たり前だけれど、セーターなど、
虹のようにたくさんの色が美しくディスプレイされていた。

今は、その頃よりもはるかに多い服が作られ、お店も沢山、
アパレルショップ、ネット、デパート、販売方法も様々。
定番の服以外に誰かと重なるなんて、滅多にないでしょうね。


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