mixiユーザー(id:23379704)

2017年05月07日14:09

383 view

[趣味]かみつき

フォト



勝手に週刊連載TL「俺の本棚」第70回。
今回はこれ。
松久淳・田中渉コンビの『かみつき』。
『天国の本屋』シリーズを世に送り出した2人の、2014年の作品。
ジャンルとしてはSFとホラーの中間くらいかな。
帯の裏書きはこんな感じ。


水に触れると人は昏睡してしまうー謎の「新水化」現象により、人類は絶滅への道を緩やかに辿っていた。
その事態の打開に選ばれたのさ「かみつき」だった。
かつて人の形をしながら、人を襲い、咬み、食い、人々をパニックに陥れ、忽然と消えていった“変異体(ゾンビ)”たち。
そんな、死なない「かみつき」に、人類再生の鍵が隠されていた。
そして、捕獲者はいまだゼロ、生還率10%以下というこの危険な任務に就いた男がいた。
自分の人生に絶望していた彼は、死に場所を探すようなつもりで探索を始める。
しかしそんな彼の前に、「かみつき」は現れた…。



「バイオハザード」的な世界を想像するとわかりやすいかな。
主人公が「かみつき」と出会い、どのような行動を起こしたのか。
この物語の真髄は、一度読んだだけでは理解することが不可能と言えるでしょう。
まさに写真の帯にある通り「そのページ」を探してしまいます。
少し怖くて、それでいて切ない物語。
それ以上の説明は要らないと思います。

ひとつだけ、個人的な解釈を書くとしたら、「かみつき」の意味ですかね。
最低でも二つの漢字に変換できるかと思います。
ひとつは勿論「噛みつき」。
そしてもうひとつこそが、タイトルの真意に違いないと。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する