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2017年05月06日00:33

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「マダム・フローレンス!」実在したというのが凄い!

フランス版の「偉大なるマルグリット」を観たので、
まぁいいかと見逃していたのだけれど、
「こちらもいいですよ」と、お勧め頂いていた。
それで、名画座へ。(書くのが遅れたけれど…。)

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4097009
http://gaga.ne.jp/florence/

両親からから莫大な財産を譲られた
フローレンス・ジェンキンス(メリル・ストリープ)。

幼い時にピアノが上手だったフローレンス。
彼女は音楽を愛し、ヴェルディ・クラブを創設、
社交界の人々は、気前の良い彼女に群がる。

彼女はピアニストのコズメ(サイモン・ヘルバーグ)を雇い、
歌のレッスンを始める。しかし…彼女は絶望的な音痴だった。

彼女を優しく献身的に見守る事実上の夫、
シンクレア(ヒュー・グラント)は、体調の悪い彼女が
眠ると、愛人の家で一夜を過ごす。これは妻公認!!

シンクレアは、理解者のみを呼び、批評家を買収し、
伴奏を嫌がるコズメを脅してまで、
フローレンスのために小さなコンサートに協力。

音痴を本人に悟らせないようにするシンクレアの努力は、
涙ぐましいほど。その背景にある
痛ましい事実は、徐々に明かされるのだけれど。

そしてとうとう、フローレンスはあのカーネギーホールで、
コンサートを開く。兵士への慰問と称して客を集め、
その前で、見事な音痴の歌を聴かせる。
なんとまぁ「夜の女王のアリア」を歌うんだから…。

無邪気で、音楽への愛情を注いだフローレンスと、
そんな彼女を理解し愛し支え続けた夫、そして
コズメはじめ、周りの人々との愛情物語だった。

メリル・ストリープは音痴の歌のレッスンを受けたとか。
上手く音を外すというのも難しいのではないかしら?

コズメ役は軽妙で、最初はとても嫌がっているが、
徐々に応援する気持ちになっていく様子がよく分かる。

ヒュー・グラントもその恋人役も、身勝手な中に
優しさと強さを良く表していて、なかなか。

なおカーネギーホールのコンサート録音盤で、
一番の売り上げは、彼女の歌だそうです。
ここでも音楽に貢献したのね。
となると、「夜の女王のアリア」もアリか。
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