裁判で明らかになることをきちんと見ないと何とも言えないが、
もし、本当に子ども見守りを毎日していたPTA会長が「誘拐殺人犯」だとしたら、
これほど衝撃的なことはない。
単に、厳罰、とかいう問題でもなくなってしまう。
子どもの命は大事。
社会全体で守っていくべき大切なもの。
おおよそ、そのような合意があって、小学校・中学校だけではなく、幼稚園・保育園・こども園などに、子どもを安心してあづけている両親がほとんどだろう。
その気持ちを、根こそぎ踏みにじったのだから、どんな罰を与えても償いきれないような大事件を引き起こしてしまった。
犯人が男性かどうかさえ分からないが、もし ムラムラっとして、犯行に及んだのだとしたら、些細な衝動が子どもの命を奪ったことになる。
人間の些細な衝動がそのような行動に、本当に行きつく、のであるなら、単独での子ども見守りはかえって危険、ということになる。
勿論、複数でやっていても共犯する、こともあり得るので、こんな事件を未然に防ぐという方法を、私には容易に考え付かない。
子どもに防犯ブザーを持たせる、ぐらいは最低限すべきだと思うが、
それを
「毎日、見守ってくれている、優しい近所の人」
で、あっても、接近されたら紐を引くのか?
これは無理だと思う。
善意で子ども見守りを引き受けている人に対して懐疑心を持つ、という愚行を強いた犯人には極刑をもってしても償いきれないように感じる。
この問題は、もう単純に犯人の裁判、という形だけではなく、学校や家庭でよく話し合わなければならない問題だし、国会でも時間を使って討論されるべきだろう。
とても、残念な結果である。
逮捕されている男が、殺人犯ではなく、他に殺人犯人がいて、様々ないきさつの元に「死体遺棄を行った」としても、結構な罪だと感じる。
なんというか、完全な警察のポカで、無関係な人間を逮捕してしまった、という間違いだった報道を聴きたいものだ。
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■ベトナム人女児殺害、近所の40代男逮捕 死体遺棄容疑
(朝日新聞デジタル - 04月14日 08:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4527106
千葉県我孫子市でベトナム国籍の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)=同県松戸市六実(むつみ)5丁目=の遺体が見つかった事件で、県警捜査本部は14日、リンさんの自宅近くに住む40代の渋谷恭正容疑者を死体遺棄容疑で逮捕した。
事件が起きたのは3月24日午前8時ごろ。松戸市立六実第二小学校に行くため家を出たリンさんが行方不明になった。家の防犯カメラには黄色い帽子をかぶり、赤いランドセルを背負って1人で歩く姿が映っていたが、900メートルほど先の通学路に設置された複数の防犯カメラには映っていなかった。学校近くで見守り活動をしていた住民も目撃していなかったという。
リンさんの遺体は2日後の26日午前6時45分ごろ、約12キロ離れた我孫子市北新田(きたしんでん)の橋の下で見つかった。周囲にランドセルや帽子などの所持品はなかった。首を絞められたような痕跡があったことから、県警は殺人・死体遺棄事件と断定。我孫子署に松戸東署との合同捜査本部を設置した。司法解剖で、死因は窒息死の可能性があるとされた。
27日には遺体の遺棄現場から約18キロ離れた茨城県坂東市の利根川河川敷でランドセルが見つかり、リンさんの物と確認された。28日には500メートルほど離れた河川敷で、リンさんの物とみられる衣類や防犯ブザーなども見つかった。
捜査本部はリンさんが家を出た直後に事件に巻き込まれたとみて、それぞれの現場周辺での聞き込み捜査のほか、民家に設置された防犯カメラや近くを走行した車のドライブレコーダーなどの分析を進めてきた。捜査本部はリンさんとみられる女児と成人とみられる人物が一緒に映っているドライブレコーダーの映像を複数回収した。
捜査関係者によると、聞き込みなどから、リンさん宅の近くに住む渋谷容疑者が事件に関与した疑いのあることがわかったという。
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