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2017年04月07日14:39

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戦争の行方


 トマホーク59発

 この数字を見る限りでは、単なる在庫処分。とも取れるが、すべてが目標に命中したとすれば、シリア側は相当のダメージを食らったはず。壊れた施設を修復する前に第二波の攻撃があれば弱体化は確実。

 でも、戦争を本気で終結させるためには、陸軍の投入は必須だし、その後制圧したエリアで政治的に安定するまでに国連軍が入るのも既定路線。日本の自衛隊もまた送り出される可能性がある。

 第二波攻撃があるとすれば、次は航空戦力を投入するだろう。軍事施設はそれで壊せるかもしれないが、敵がゲリラ化して民衆の中に入り込んでしまえばどうにもならない。民間人を盾にとるのである、制圧なんて容易にはできない。

 ある意味、太平洋戦争中の日本軍は自国民を盾にとって戦った、という言い方もできる。それに対して、無慈悲な人道無視の攻撃が核兵器による殺戮だった。
 アメリカ合衆国という国が、過去のこととは言え、そんなことを実施した国家であることは一応気に留めるべきだろう。

 とは言っても、どこかで妥協点を見つけて戦争を終結させなければ人の命はいつまでも失われてしまう。イスラム国が要求する物事など聞く耳を持たない国際社会なのかもしれないが、元々の発端は石油資源の一部の者による独占から生じた不満であるのだから、彼らが戦争を止めても経済的に自立できるだけの条件提示があれば話し合いのテーブルは作れるかもしれない。

 石油資源を一部の者に独占させない。
 既存の資源を使って産業を発展させ、中東世界に新しい秩序を作る。

 こうした条件は言うのは簡単だが、石油の利権は膨大で、現時点でそれを簡単に手放すものはいないだろう。現実に日本で起こった悲劇はこうした資源争いの結末である、という認識も必要な考え方である。(原子爆弾だけでなく、原発事故もその範疇として考えるべき。)

 アメリカ合衆国が向戦的に出られる背景は、中東資源への依存度が下がっているという事実がある。一方で、だからと言って全く必要としていないわけでもない。安価な石油資源をみすみす放棄するなどは、企業的にも国家戦略的にもあり得ないことなのだ。
 だから、単純にトマホークを使った、という事実が「報復」とか「人道的見地」というだけではなく、何らかの「勝算」、あるいは次のステージへの移行などの戦略があってのことだろう。この後、米国政府がどのように出るかは分からないが、日本はどうするのだろうか? 一方的にアメリカ合衆国を支持する、というだけでは戦後処理に十分な利は得られないかもしれない。単に戦争が終わって平和になればよい、という問題ではない。
 戦後に、日本の企業が中東にどれだけ進出できるかは大きなカギである。砂漠が広がり農業に適さない地域が広がる中東に、入り込める産業は色々あろう。その活動が現地の人々に仕事を与えることにもなるし、一定の収入を得ることが出来るなら、わざわざ銃を取って命がけで戦う、という必要性は無くなる。
 海水の淡水化などは、分かり易い方法であるが、そうやって得た水を、農業に使えるほど大規模にできるなら大きな進捗だと感じる。そこまでできるだろうか?
 勿論、少ない水でもやれる農業というテクニカルな問題もある。これをクリアできる技術を持って行けば、資源の偏在から始まった中東の長い戦争の歴史に一定の終えんを与えることができる。

 そもそも、ユダヤ人の問題ですら、発端は農地に適さない広大な砂漠が原因である。これは日本に住んでいては簡単に理解しがたい問題かもしれない。砂漠の生活により適した宗教としてイスラム教が根付いたのだとすれば、砂漠で農業が営めるようになるならば、懸案であるイスラム教とキリスト教の宗教対立ですら大部分が意味をなさなくなる。

 まずは戦争終結を見据えた外交努力と、戦後の現地への資本投資などを包括的に考えた政治的対応が必要だろう。

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トランプ政権、巡航ミサイルでシリア攻撃 化学兵器使用を非難
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=4516257

[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、米軍にシリアの空軍基地に対するミサイル攻撃を命令したと発表した。シリアで今週、禁止されている化学兵器を使用したとみられる空爆で多数の死者が出たことを受けた対抗措置。

大統領は攻撃について「化学兵器の拡散・利用を防ぐことが米国の安全保障上の重要な利益だ」とし、「アサド政権の行動を変えようとする長年の試みはすべて失敗、それも劇的な失敗に終わった」と述べた。

中国の習近平国家主席と首脳会談に臨んでいるトランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」で会見した。

米当局者らによると、アサド政権軍の支配下にある空軍基地に対し、米軍が数十発の巡航ミサイルを撃ち込んだ。

米国防総省の報道官は、地中海東部に展開する米海軍の2隻の駆逐艦から、59発の「トマホーク」ミサイルがシリア政府軍の空軍基地の航空機、防空システム、燃料貯蔵庫などに向けて発射されたと述べた。

空爆は米東部時間6日午後8時45分(7日0045GMT)ごろに行われた。

シリア国営テレビは「多数のミサイル」による「米国の攻撃」はシリアの軍用基地を標的にしたもので、軍関係者の話を引用し、「被害が出た」と報じた。

トランプ大統領は「今夜、化学兵器を使用した攻撃の拠点となったシリアの飛行場に対し、軍事攻撃を命じた」と述べ、「シリアが禁止されている化学兵器を使用し、化学兵器禁止条約に違反し、国連安全保障理事会の求めを無視したことに議論の余地はない」と付け加えた。

シリア北西部のイドリブ県では4日、化学兵器を使用したとみられる空爆があり、こどもを含む少なくとも70人が死亡した。

トランプ大統領は5日、この空爆はアサド政権によるものと非難。6日にはアサド大統領に対し「何かが起こるべきだ」との考えを示していた。

トランプ大統領は外交上で北朝鮮や中国、イラン、イスラム国など多くの問題に直面しており、今回の化学兵器使用を受けた比較的素早い対応は、友好国や敵対国に、必要なら武力行使をいとわない決意を見せる意図があった可能性もある。

*情報を更新しました。
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