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2017年04月02日10:45

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「カミサマ」ウラ話・やっと舞台裏へ(その8)

本番のたびに、裏のどこかしこで、
繰り広げられていた、

  「だるまさんが転んだ」


あの・・・、
「はじめの一歩」って遊びがありますよね。

鬼が後ろ向いて、
「だるまさんがころんだ」
と言う間に、ささっと鬼に近づいて。
でも、動いているところを鬼に見られたら捕まってしまう。

だから「だるまさんがころん」・・・までしか動けない。
「だ」で鬼が振り向くから、そこでは止まる。

今回、これと同じことを、
裏でずーーっとやっていました。

というのも、今回、2階の階段を作ったりと、
何かとセットの建て込みが難しかったようで、

とにかく、ちょっとでも動いたら、

  <ギーーーッ>

と音がする。

ほんの1歩、そっと動いただけでも、

  <ギーーーッ>

場所によっては、重心を移動しただけでも、

  <ギーーーッ>

だから静かなシーンでは、
1歩たりとも動けないんです。

でも、そんなこと言ったって、

上手から下手に移動しなければならない人や、
小道具をとらなければならない人など、
どうしても動かなきゃならない人は、たくさんいます。

そこで、気がついたら全員が、
「だるまさんが転んだ」で歩いていました。

つまり、
舞台上で、大きな声が出るたびに、
その台詞を狙って、1歩、2歩、3歩。

また次に大きな声が出るのを待って、
それに合わせて、また1歩、2歩、3歩。

いつ大声を出すかはわかっていますから、
それをじっと待って動くのです。


何よりありがたいのが、舞台上で走るとき。

弟子の由紀がとっても忙しくて、いっつも走ってる!
この足音に合わせると、
かなり歩数が稼げるんですよね。


だから本番中は、この舞台裏に、
何人ものキャストたちがスタンバイして、

<役のままの格好>で、表情だけは<素>で、

  「帰って!」・・・ささっダッシュ(走り出す様)

  「いいから帰って!」・・・ささささっダッシュ(走り出す様)

  バタバタバタバタ・・・ささささささささっダッシュ(走り出す様)ダッシュ(走り出す様)

と一斉に動いていたのでゴザイマス(笑)

うん。想像すると、なかなか笑える。


あ、もちろん、どんな芝居でも、
静かなシーンで動かないのは常識です。

しかし今回は、特別にハードであせあせ(飛び散る汗)
「鳴き廊下」ってあるよね、と思い出したほど(笑)

私はほとんど裏にいなかったので、
それほどではなかったんですが、
何度も裏で行ったり来たりした人たちは、
かなり笑える話があったみたいで・・・。

ウラ話用に聞いときゃよかった!


        (つづく)
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