今年の「プリキュアドリームスターズ」は、例年になかった試みとして、「和」を中心としたファンタジーの味付けがされている。
異世界に飛ばされるのは、プリキュア映画のお約束だが、いつまでも「妖精の世界」やら「西洋ファンタジー風の世界」では目新しさがないだけに、良い試みだと思う。
ゲストキャラクターも、金魚をモチーフにした「サクラ」と、犬か狼をモチーフにした「シズク」が登場し、彼女らが何者かについては、最後まで明かされない。
おそらく神社に住まう、精霊や神様の様な存在ではないかと思うのだが、敵に狛犬がいるので、ちょっと、わからなくなっている。
まあ、サクラとシズクについては、正体よりも、作品に「雰囲気」を与える役目がメインだと思われる。
保守的な意見として。
「映画のオリジナルゲストを出すより、プリキュア一人一人の活躍を掘り下げてほしい」という意見もあるが。
こうした目新しい要素を入れると同時に、従来のこのシリーズの売りである「クロスオーバー感」や、「旧作の同窓会感」は損なわれていなかったので、良かったのではないか。
あと現行作品「キラキラ☆プリキュア アラモード」のヒロイン、キュアホイップ=いちかの「母親と離れて暮らしている」「ウサギのプリキュアなので聴覚が鋭い」というテレビ版の設定を、きちんと生かしていたのも良かった。
最終的に、登場人物が多い中、「いちかの物語」として収束していたのも良かった。
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