観潮船から降りて、9時半。
バス停一つ歩いて、大塚国際美術館へ。
入口から長〜いエスカレーターを昇ると、
そこがこの5階建ての美術館のB3。
トップがシスティーナ礼拝堂、ミケランジェロかな。
天井高いな。
続いて、グレコの祭壇衝立があって、
ジョットのスクロヴェーニ礼拝堂、
ポンペイの秘儀の間。
う〜ん、偽物とはいえ、出来はすごいな。
この、丸ごと偽物の空間は、
楽しいエンターテイメント。
この美術館は、世界の名画を、
陶板に複写することで出来ている。
西洋絵画の名品が千点、
偽物なので、写真に撮ってもいいし、
陶板なので、触ってもいい。
ダヴィンチの最後の晩餐など、
修復前と修復後の2点が向かい合わせに展示。
最後にたどり着いた感想は
「実物大の美術教科書」
大きいんで迫力はあるんだけど、
複写なんで、油絵のタッチとか、そのあたりはどうしようもない。
とてもダメだったもの、は、
ターナーとかモネとか。
陶板のテカリが・・・
物語的な絵とか、デザイン的な絵の方が、
油の質感との違和感が少ないので楽しめる。
もちろん礼拝堂ごと複製というのがベスト。
とても楽しめたもの、
各種礼拝堂、
受胎告知10点とか聖母子像(ルネサンスの頭から尻尾)
世紀末象徴派のヤン・トーロップ2点(ジャワっぽいミュシャ)
シュールのダリ2点(ナルシスの変貌)エルンスト3点(沈黙の泉?涙?)
ボッシュの快楽の園は
祭壇が自動で開いたり閉じたりして(この絵だけ)楽しかった。
ま「実物大の美術教科書」である。
あまり真剣に観ると腹が立つ。(僕も腹が立ちかけた)
でも教科書の写真に「迫力を写しきれてない」
と、ブーたれるのもね。
たいていの展覧会は、30分で見終わってしまうのだが、
ここは3時間もかかってしまった。
美術を観るのって疲れるな。
あまり真剣には観ないようにしてるんだが、
ついつい引きずり込まれてしまうことがある。
また行ってみたいな、と思うのは、
ちょっと引きずり込まれちゃったのかも。
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