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2017年03月12日21:00

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中国「国家統一法」制定を検討 台湾に揺さぶりか

■中国「国家統一法」制定を検討 台湾に揺さぶりか
(朝日新聞デジタル - 03月11日 20:27)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4473276

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中国の全国人民代表大会(全人代)の代表を務める北京大学台湾研究院の李義虎(リーイーフー)院長は、台湾との統一に向けた「国家統一法」の制定について、代表や学者らとの間で議論が行われていることを明らかにした。一部の海外メディアの取材に10日、応じた。

 中国は2005年、当時の台湾の陳水扁政権による独立をめざす動きに対抗して、武力統一の選択肢に触れた「反国家分裂法」を制定した。李院長は「分裂法から12年が過ぎ、両岸の状況は変化している」と指摘。独立に反対するだけではなく、統一に向けた道筋や手続きなどを定めた法制定が必要とされているとの認識を示した。

 統一の方法には、平和統一と武力統一の両方が含まれるという。統一法制定のほか、分裂法改正で対応すべきだとの意見もあり、実際に具体化するかは不透明な部分もある。

 台湾で昨年5月に誕生した蔡英文(ツァイインウェン)政権が、中国側が主張する台湾は中国の一部であるという「一つの中国」原則を受け入れないことが背景にある。全人代初日に公表された今年の「政府活動報告」に「台湾独立を食い止める」と記されており、専門家の李院長が法制化に言及することで、台湾側を牽制(けんせい)し、揺さぶる狙いもあるとみられる。

 今年の政府活動報告については、「一つの中国」原則を昨年より強く打ち出している点で政治的に強硬な半面、台湾の一般の人々に対して、大陸への就学や就職に便宜を図る方針を示している点が新しいとの見方を語った。(北京=西本秀)
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こういう状況を見ていると、どうしても銀英伝を思い返さずにはいられない。ちょうど、あの物語が終わった以降の話にそっくりな状況ではないか、という思いがしないでもない。

民主化を掲げる台湾に対して、統一を迫る帝国という感じである。もちろん、統一したらどうなるかは自明だろう。民主主義はその地から失われてしまうのである。

ところで、そうまでして民主主義が重要であるという考え方は、ある意味では頭脳の停滞であって、民主主義を絶対と考えていては、その次に来るべきものを見失ってしまうことになりかねない。

とは言っても、銀英伝で心を躍らせた者としては、とりあえずは台湾を支持する事になるわけである。

もっとも世界を見渡せば、基本的に王国が滅んだ地域はなぜかしら、今も停滞しているように見える。栗本慎一郎がどこかの本で、一度没落した地域が再び勃興した例はない、と書いていたと記憶するが、詳細にみれば、そんなことはないだろう。

反証にはフランスを持ち出せば十分ではないか、という気もするが、しかし、フランスはルイ王朝を滅ぼした変わりに、強靭な民主主義という王をいだいたと見做せるかもしれない。

つまり、民衆の心の中に照らすものが王朝から思想に移っただけとも言える。そうみなすならば、当然だが中国の中にもそのような何かそこに住む人人の心の中を照らす何らかの存在があるに違いない。

それを支持する者たちは台湾とは違った価値観と方法を持っているとしても、決して自分たちが悪い国だとか、間違っているとも考えないだろう。

と考えると、では中国はなぜそこまで台湾を欲するのか、というのはなかなか興味深い課題になると思われる。あの広大な国土と人口を考えれば、中国は、分裂こそすれ、これ以上拡張するメリットがあるとは思えないからである。

覇権主義であるとか、拡張路線というのも、それを支える経済的な理由がなければあまり意味がない。その理由がどこにあるのか、という事を考えるとき、この動きは果たして経済的要請なのか、それとも政体を維持するための外征に過ぎないのか、という気もする。

だが、外征が必要とする国家が長く存在した試しは歴史にはない。カエルではないが、膨らみすぎた国家は必ず破裂する、ようである。ロシアが奇跡的であるが、もしロシアが雪ばかりの荒野でなければ、いまもあれだけの広い国土が維持できるなど決してありえないのである。

という事は、もし地球が温暖化し、ロシアの国土が裕福な農地へと変遷したならば、ロシアは必ず分裂するであろう、と思ったりするわけである。

では中国はどうか。これはなかなか分からない。わからないが、あの国は結構オープンに自分たちの行動について外に公表しているわけである。どこそこの地域が欲しい、あのあたりはおいらのものという訳で、普通ならこっそりと準備し時期が来れば一気に勝負をかけるほうがいいと思うが、どうもこの世界はそういうやり方を良しとしないようである。

欲しいものがあるならば、まず宣言しなさい。その上で、行動を起こしなさい。そういうものらしいのである。それに対して中国は実に従順であるように見える。

彼らがなぜあれだけの野望を抱くのかを説明することはできないが、彼らにそういう野望があることだけは確かなようである。その理由だけがどうも分からない。ある意味では、これは正しく虚勢を張る効果を知り尽くしているのかもしれない、という気もする。

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