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2017年03月04日16:01

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豪州日記 その3

一度ホテルに戻されて休息した後、ガイドさんが別の日本人に変わり、バスに乗り込みパロネラパークツアーへ。
従姉がジブリ好きな弟の為に関連あるものを探してくれたらしく「天空の城ラピュタ」のモチーフと言われる古城を巡るツアーです。古城と言っても大富豪が建てた城の廃墟ではなく、幼い頃から「自分の城を持ちたい」と願った男が知識がないため設計図も作らず、己の想像だけで異国の地に自らの手で作り上げた城の跡なのですけどね。
夕刻18時半頃。現地には、これまた専門の日本人ガイドさんがいて、最初に虫よけとライトを渡され出発!

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1900年代初め、スペインからやってきたホセ・パロネラがこの辺境の地で城を建てるきっかけとなった滝。手前の椅子や机はピクニックするための場所だったそうです。
城の扉を全部開放すると滝が城の向こうの庭にまで見えるようになっていたり、滝の水圧を利用して水力発電をしていたり、城の前の噴水も滝の水力を利用していたり、森の小道の向こうに娘へのプレゼントとして小さな滝を作ったり・・・ホセがどれだけその滝が好きだったか如実に現れています。
しかしホセの夢はその滝によって崩される事になります。

これだけ大きな流れの近くに建物を建てる。そして台風などで大水が発生した場合・・・日本人ならあとはわかるな?

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水害によって多大な被害を受けた城の復興を待たず城の主人は亡くなってしまい、ホセの夢の城は朽ちていくのを待つだけの廃墟となりかけていました。
そんな時、その土地のオーナーとなった方がこのボロボロの建造物に興味を持ち、いきさつを知ろうと思いました。その全てを語ったのは、小さな滝をもらったホセの娘です。
感銘を受けたオーナー達は、その夢をこのまま廃れさせるのは惜しい、と建物の周りを観光地として開放し、ホセの夢は今もこうして語り継がれるのでした・・・。
要約すればそんな感じ。現場の雰囲気を全身に感じながら聞くともっと感慨深くなるんですけどね。ツアーの終わりには涙を浮かべる子とかもいるらしいですよ?
城春にして草青みたり・・・うむ、城と呼びがたい有様になっても、そこに込められた思いと夢を誰かが引き継ぎ後世に伝えてくれる・・・ロマンを求める人間にとってはとても幸せな事ではないでしょうか?

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最後は真っ暗になった庭先で、君をのせてのBGMと共にホセの城がライトアップされます。
著作権とか・・・うん、一応感動シーンだから野暮な事考えるのはやめよ?

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ツアーの後は20分ほどバスを走らせて地元でも有名なイタリアンビュッフェのレストランで夕食。
ラザニアだけで3種類くらいある!パスタとピザうまい!あとピクルスが妙に塩辛い。酒には合いそうだけど量食べるのは無理ぃ!!
店員さん、店の終わりごろになると「もういい?」的に聞いてきた後、普通にお客さんが取るように料理取って食べてるんですよねぇ・・・こちらでは普通だそうです。オージースタイル豪快ぃ!

帰りがけ、周りサトウキビ畑だらけで街灯もない場所に車が停車。時間があるから星を観よう!とのこと。
皆さんは街灯や家の灯りが一つもない場所で星空を見上げた事がありますか?
我が家の地元も相当田舎で「民家ない!街灯遠い!空気澄んでる!」を皮肉と自慢を込めて謳えますが、真の闇に浮かぶ星空は格が違った・・・(´・ω・`)
ちょうど月もない日で・・・星はおろか、流れ星も天の川もくっきり浮かぶオーストラリアの夜空。小高い山もなく、何処までも続いてました。アニメかゲームの世界の夜空って感じでしたね。スマホでは写真に収められなかったのが惜しい><

夜なのに空の一端が明るいのは、大陸のどこかで轟いている雷の光がそこまで届いているからだそうです。オーストラリア大陸のスケールのデカさが伺えます。いや、伺えきれてないけど!


次回に続く!
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