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2017年02月27日01:33

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友人から声劇台本をいただきました!「先輩後輩」

所要時間およそ22分。

※ 使用許可はツイッター@annawtbpollylaまで。

※ この台本については、たとえ相互フォロワーさんでも許可を求めてください。

※ 作者は私の友達で、@kareki_fuyuさんです。ただ、この台本につきましては、その方から許可を与える権利を一任されましたので、私に許可を求めれば大丈夫です。



━━ キャラ設定 ━━━━━━━━━

メインキャラ

吉田 絵美 (女性) 【ヨシダ エミ】高校二年生
一見落ち着いてるように見えるが、あがり症で慌てんぼう。引っ込み思案。一つ上の先輩、田中に恋をしている。

田中 颯太 (男性)【タナカ フウタ】高校三年生
学年でトップを争うモテ男。クールな性格だが言いたいことは言う為一匹狼な存在。一個下の後輩、吉田に恋をしている。

サブキャラ

市ノ瀬 咲良 (女性)【イチノセ サクラ】高校二年生
吉田 絵美の友達。吉田の事が大好きな元気いっぱいの女の子。面倒くさがりだが優しい。

杉浦 大輝 (男性)【スギウラ ダイキ】高校三年生
田中の唯一の親友。田中とは真逆の性格でフレンドリー。時に調子乗るのがみんなの人気者。


保健室の先生 & 担任
その二つは掛け持ちで演じてください
特に縛りはありません。

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男性2名 : 女性2名 : 先生役1名(掛け持ち)

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声劇題名【 先輩後輩 】

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【 朝の教室 】

咲良『絵美ー!おっはよぉー!』

絵美『咲良ちゃん…おはよう…』

咲良『お?どうしたの。少し元気ないけど…』

絵美『実はね…少し考え事というか…気になってる事があって…』

咲良『なになに、話聞くよ?』

絵美『えっとね…その、私好きな人がいて…』

咲良『初耳なんだけど!』

絵美『こ、声が大きいよ…』

咲良『あ、ごめんごめん…それで、好きな人がいて?』

絵美『うん…その、好きな人は三年生の…田中先輩なんだけど、』

咲良『あー、学年一クールな性格の一匹狼の人か』

絵美『…その、ね?田中先輩が昨日告白されてたの…見かけちゃって…』

咲良『なるほどね。…その告白が成功して彼女できちゃったかもって落ち込んでるわけだ』

絵美『うん…そうなの…』

咲良『そんなのわからないじゃん?返事するところまで聞いてたわけじゃないんでしょ?』

絵美『…もしも、って考えたら最後まで、その場に居ることができなかったの…』

咲良『んー…ならさ?絵美も告白してみたら?』

絵美『え、?!そ、そんなの無理だよ…絶対断られるよ…』

咲良『まったく…そうやってウジウジ考えてるのも嫌じゃない?』

絵美『うぅ…確かに、考えるのは嫌…』

咲良『ならさ!気持ち伝えてみよう!当たって砕けるなら砕けろだ!』

絵美『咲良ちゃん…うん、頑張ってみる!』

咲良『よーしっ!そうと決まれば!昼休みに田中先輩を誘おう!放課後待っててくださいってさ!』

絵美『う、うん!…あ、お昼休み、咲良ちゃんも付いてきてくれる?』

咲良『もちろん!ついていくよ!』

絵美『ありがとう…!』

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【 朝の教室 】

大輝「お!颯太、おはよーさんっ!」

颯太「朝からうるさいなぁ…」

大輝「挨拶しただけじゃねーか!」

颯太「はいはい。おはよーさん」

大輝「絶対今の棒読みだよね?!」

颯太「うるせーよ。」

大輝「はぁ…親友が朝から挨拶したのに…俺は悲しいぜシクシク…」

颯太「嘘泣きお疲れ様」

大輝「ちぇー…あ、そうだ!颯太、今日の放課後ヒマ?」

颯太「まあ、暇だけど…またゲーセン?」

大輝「フフーン!あったりー!」

颯太「はぁ…分かったよ。ついていくよ」

大輝「おっしゃ!決まりな!」

颯太「…うるせぇ」


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【 お昼休み 】

絵美『田中先輩…どこだろう…』

咲良『んー、三年生の教室にはいないみたいだね』

絵美『見つからなかったら…どうしよ…』

咲良『大丈夫だって!まだ昼休み時間あるし、探してみよ?』

絵美『うん…』

咲良『よしよし…。あ!杉浦先輩!』

大輝「おやおや、市ノ瀬ちゃんに吉田ちゃん!どうしたのかな?」

咲良『田中先輩見かけませんでしたか?』

大輝「颯太?あいつなら『眠いから保健室行ってくる』って言ってたけど?」

咲良『保健室!ありがとうございます!ほら、絵美、行こう!』

絵美『う、うん!杉浦先輩、ありがとうございます!』

大輝「どーいたしましてっ!」


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【 昼休み 保健室 】

咲良『失礼しまーす』

保健室の先生[ あら?どうしたの?]

咲良『あ!先生、杉浦先輩来てませんか?』

保健室の先生[ あー、あの子ならさっき起きて教室戻るって言ってたけど?]

絵美『うそ…すれ違ってる…』

咲良『わかりました!ありがとうございます!』

保健室の先生[ いえいえー。もうすぐ昼休み終わるから早めに教室戻るのよー。]

咲良『はーいっ!絵美、急ごう!』

絵美『うん…!』

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【 廊下 】

咲良『絵美!あれって!』

絵美『あ、見つけた…!あの、田中先輩っ!』

颯太「おー…どうした?」

絵美『今日の放課後…時間ありますか?お話したくて…その、大切なお話が…』

颯太「放課後?あー…うん。別にいいよ」

絵美『本当ですか?!えっと、では、放課後また教室に行きますので、待っててください…』

颯太「わかった。教室で待ってるね。」

咲良『絵美ー!昼休み終わっちゃう!急いで!』

絵美『あ、うん!』

━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 ホームルーム 二年生 】

担任[えー、それではホームルーム終わります。ちゃんと宿題やってくるんだよー。]


咲良『絵美!』

絵美『咲良ちゃん…』

咲良『大丈夫?緊張してる?』

絵美『うん…あのさ、咲良ちゃん…お願い事が…』

咲良『だーめっ!告白する時にそばにいて欲しい、とかでしょ?』

絵美『バレてる…ダメ、かな…』

咲良『お昼休みは付いていったけど、告白する時に私いたらおかしいでしょ?話すなら2人で話さないと、ね?』

絵美『うん…が、頑張る…』

咲良『応援してるから!頑張れ!』

絵美『ありがとう…咲良ちゃん、色々と助けてくれたり、応援してくれたり、嬉しい』

咲良『当たり前でしょ!友達なんだからさ!』

絵美『咲良ちゃん…うん、友達!…はぁー…ふぅー…。行ってくるね!』

咲良『行ってらっしゃい!』

━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 ホームルーム 三年生 】

担任[はーい、ホームルーム終わり。お前らちゃんと勉強しろよー。]


大輝「颯太!ゲーセン行こうぜ!」

颯太「あー、わり。用事ある」

大輝「なんだとぉ?!朝は付いてくるって言ったじゃねーかよぉ!俺なんかよりも大事なようなのか?(わざと悲しい感じに)」

颯太「後輩が話あるって」

大輝「後輩?だれだれ!」

颯太「…吉田って子だよ。お前も知ってるだろ」

大輝「あー!市ノ瀬ちゃんと仲のいい可愛い女の子か!」

颯太「仲がいいのかは知らねーけど、放課後待ってて欲しいって言われたから」

大輝「なるほどねぇ…。まあ!しゃあねーか!俺ひとりでゲーセン先行ってっから!」

颯太「はいはい…話し終わったら行くよ」

大輝「待ってるぜー!んじゃ、また後でな!」

颯太「はいはい、また後でな」

━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 下駄箱 】

大輝「あれ?市ノ瀬ちゃん?」

咲良『あ!杉浦先輩!』

大輝「どーしたの?帰らないのー?」

咲良『いえ…ちょっと…』

大輝「んー?…はーはん?もしや、吉田ちゃんの事かな?」

咲良『な!なんでバレたんですか?!』

大輝「颯太が言ってたからさ。『吉田から放課後待ってて欲しいって言われたー』って。だから、もしかしたらって思ってね!」

咲良『あー…なるほど…実はですね…』

〜 〜 〜

大輝「なるほどね。上手くいくか分からないから待ってるわけか」

咲良『はい…あ、あの、杉浦先輩…』

大輝「ん?なになに?」

咲良『もし、宜しければ一緒に待っていただけませんか?私1人じゃ不安ですし、杉浦先輩、田中先輩と仲良しですし…』

大輝「別にいいよ!」

咲良『ありがとうございます…!』


━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 放課後 】


絵美『田中先輩!すみません…お待たせしてしまって…』

颯太「来ないかと思ったよ。んで、話って?」

絵美『あの、お話というのは…その、私…田中先輩の事が…す、好きです!気持ち伝えたくて…その、えっと…』

颯太「?!あー…えっとね。僕も君の事好きだよ。」

絵美『…え?えっと、聞き違いではないですよね…?先輩も、私の事、好きって…』

颯太「聞き違いじゃないよ。僕も、吉田のことが好きだ。…まさか先に言われるとは思わなかったよ…」

絵美『夢じゃ、ないですよね…どうしよう、凄く嬉しいです!』

颯太「現実だよ。夢じゃないからさ。…んで、さ…僕の彼女になってくれませんか?」

絵美『も、もちろんです!こちらこそ、よろしくお願いします…!』

颯太「んじゃ、一緒に帰ろっか。…絵美」

絵美『は、はいっ!(嬉しそうに)』


━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 放課後 】


咲良『あの2人上手くいきましたかね〜…』

大輝「大丈夫でしょ!だって、颯太も吉田ちゃんの事好きだからね!」

咲良『え?!そうなんですか?!初耳なんですけど!』

大輝「そりゃそうでしょー。まあ、俺はあいつの親友だから分かるのさ!」

咲良『なるほど…なら、きっと上手くいってますね!』

大輝「だから2人のこと待ってるんでしょー?」

咲良『あはは…杉浦先輩すみません…私だけ待ってればいいんですけど巻き込んでしまって…』

大輝「大丈夫だって!それだけ心配だったんでしょ?」

咲良『そりゃ!お友達ですもん…あの子がちゃんと気持ち伝えるって珍しい事ですし…まあ、私がそうしたら?って提案したからなんですけど…』

大輝「友達思いなんだねー、かっわいぃ〜(悪戯気に)」

咲良『可愛くないデース!!…あっ!絵美!!』

大輝「お、颯太ー。待ってたぞー」

絵美『咲良ちゃん!…杉浦先輩も?!』

颯太「大輝…お前なんでいるんだよ…」

大輝「えー、冷たいなぁ!いやね?市ノ瀬ちゃんが吉田ちゃんの事心配だーって」

咲良『杉浦先輩!しーっ!しーーっ!』

絵美『咲良ちゃん…心配してくれてたの?…ありがとう』

咲良『だ、だって…お友達だし…私が言い出したことだし…』

大輝「まぁ、おてて繋いで仲良く出てきたって事は上手くいったって事でしょ?」

颯太「お前…顔ニヤニヤしすぎ。気持ち悪い」

大輝「気持ち悪い?!喜んでるんだよ!」

絵美『まあまあ…』

咲良『良かったね!絵美!』

絵美『ありがとう…咲良ちゃん』

颯太「大輝うるせーから、とりあえずどっか行こう。絵美」

大輝「ちょいちょーい!酷くね?!」

絵美『賑やかで楽しいですよ♪4人で帰りませんか?』

颯太「…まあ、絵美がいうなら…」

大輝「流石吉田ちゃん!分かってるー!」

颯太「うるさい。あまりにも煩かったら置いていくからな」

大輝「ちょー!ごめんってば!許して?」

咲良『杉浦先輩って、弄られキャラだったんだ…』

大輝「ちがうからね?!引かないで?!」

颯太「たくっ…ほら、行くぞ」

絵美『はい♪』

咲良『ほらー!杉浦先輩も早くー!』

大輝「あー!置いていくなよー!」


━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 帰り道 】


咲良『ねぇ…絵美』

絵美『ん?どうしたの、咲良ちゃん』

咲良『絵美も気持ち伝えるの頑張ったからさ、私も…ちゃんと伝えようかな、って思ったの』

絵美『咲良ちゃん好きな人いたの…?!』

咲良『しーっ!』

絵美『ご、ごめん…』

咲良『あのね、私、杉浦先輩の事が好きなの…』

絵美『そうなの…?!』

咲良『うん…だからね、今度…告白してみる!絵美のおかけで勇気もらえた!ありがとう!』

絵美『咲良ちゃん…私、応援してるから!』

咲良『ありがとう!』


━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 分かれ道 】

大輝「んじゃ、俺こっちだから」

颯太「おう、また学校でな」

絵美『杉浦先輩、また明日』

大輝「市ノ瀬ちゃんもここでバイバイ?」

咲良『いえ!杉浦先輩と一緒の方向ですよ!』

大輝「おー!なら途中まで一緒に帰ろうよ!」

咲良『いいですよ!』

絵美『咲良ちゃん、またね!』

咲良『またね!絵美!』

━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 ふたりきり 】

咲良『杉浦先輩、今日はありがとうございました』

大輝「全然大丈夫だよ!気にしないで、ね?」

咲良『……』

大輝「市ノ瀬ちゃん?」

咲良『あの、杉浦先輩…』

大輝「んー?どうした?」

咲良『私…杉浦先輩の事が好きです』

大輝「…ん、ん?!え、す、好き?!」

咲良『ごめんなさい!いきなりで…けど、絵美も頑張って気持ち伝えたから、私も伝えようと思って…』

大輝「いや、え…うん、凄くびっくりした…」

咲良『すみません…』

大輝「いやいや!謝らないで!あの…俺も、さ…好きだよ。市ノ瀬ちゃんの事」

咲良『え…?えっと、え…?!』

大輝「1年の時見かけてからずっと気になっててさ…一目惚れっていうか…ね」

咲良『本当…ですか?嘘じゃないですよね?!』

大輝「こんな時に嘘つく?!」

咲良『ご、ごめんなさい…』

大輝「あ…いや。謝らなくていいからさ、ね?」

咲良『はい…』

大輝「えっと…改めて、市ノ瀬ちゃん…俺も、好きだよ。彼女になって下さい」

咲良『っ…私も、大好きです!よろしくお願いします…!』

大輝「あー!緊張するね!告白って!けど、同じ気持ちで良かった!」

咲良『ほんと…緊張しますね…。よかったぁ…』

大輝「んじゃ…今日から『咲良』って呼ぶね。よろしく、咲良」

咲良『こちらこそ…!杉浦先輩!』


━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 帰り道 】

颯太「大輝うるさかった…」

絵美『面白い人ですよね』

颯太「なんか、ごめんな。」

絵美『いえいえ、大丈夫ですよ!』

颯太「そか。あ、あのさ…」

絵美『はい…?』

颯太「今度、良かったらでいいんだけど…日曜日遊びにいかない?」

絵美『そ、それって…つまり…?!』

颯太「…デート、のお誘いなんだけど、ダメかな?」

絵美『い、いえ!行きたいです!』

颯太「良かった。なら時間とか決まったら連絡するからさ、連絡先教えて?」

絵美『はいっ!』


- end -

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