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2017年02月12日14:49

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エネルギー自由化の話

さきほど区役所でやってたエネルギー改革…電力やガスの自由化と省エネに関する講演を聴いてきた。
…先々週にペットの災害対応に関する講演を聴いてきたときに貰ったパンフの中でちょっと興味があったので申し込んでみた。ペットの方と違って申し込みが必要だ。webだけど。

講師は、エネルギー改革関連はエネチェンジの副社長、巻口守男。
省エネ関係は、消費生活アドバイザーの大島京子。
質疑応答まで含めて、10時から12時まで。お役所仕事だけあって1分の狂いも無い。
工芸大の講義なんかだと30分くらいは伸びたりするんだが。

例によって、ここに書いてある雑文はその講演を聴いたワシの感想であって、講演内容を正確に伝えるものでも無いし、主催者や講演者の意図を伝えてもいない。

電力の自由化は、1996年に供給の自由化があって、小売りの方は2000年に大規模な工場やオフィスなど、2004年に中小規模商店などへ拡大、2016年に一般家庭を含む範囲に拡大された。
それとガスの自由化が2017年4月から開始される。そこら辺の話に省エネを絡めてざっくり話そうか…といった趣旨である。

去年4月に一般向けの電力自由化が解放されてから、今まで…いや、本年1月末までにどれだけの人が電力の小売り会社を変更したかという資料が出た。
日本全体で257万件、4.12%。ただし、この自由化に合わせて同一小売りの中で料金プランを変更すると言う動きもあって、それも加えると445万件、7.1%。少ないと見るか…変えなかった人の65%くらいの人は様子見らしい。
ただし東京電力管内では144万件と変更した人の半分以上で、6.29%になる。北陸電力では0.99%だ。ちなみに沖縄はゼロだがもしかしたら選択肢が無いのかも。

選べるプランの数は地域によって大きく違う。
北陸は元から電気代が安く、新規参入のお得感が無いらしい。昔から水力が強いしな…
関東地方(東京電力管内)では、54社222プランあるそうな。
クリーンエネルギー関係の会社や、東京ガスなどの別なエネルギー関係の会社とともにかなりな数を占めているのが、中部電力など別な地域の電力会社。他、ソフトバンクでんきなどのキャリア系が目立つ。

ただ…小売りの会社やプランを変更して利益を受けることができる人は限られている。
はっきり言って、電気使用量が月350kWh以上、電気代が約8千円以上で無いととりたてて得にならないようだ。
っつうのは、電気と言うのは、生存のための不可欠なインフラと考えられているため少量の使用量では格安に設定されている。120kWhを越えるとちょっと上がって、300kWhでまた上がる。
そういう使えば使う程単価が上がる料金システムになってるワケだ。
なので、その格安に設定されてるトコロからみたとき余剰になる部分において割引が可能になってくる。…まあ、今回の自由化は金持ち優遇策と言ってもいい。

他、金銭には代えられないエコ心を大事にする人は、ソーラーや地熱や風力やそういう系の電力会社を支援するのもいいだろう。
ただ…現在は一般の売電価格も補助金が減らされているから、それが家計の足しになることは期待しない方が良い。
無論、そうした会社のプランは割高だ。
再生可能エネルギーに対して税金から拠出された資金は、各ベンチャー系の電力会社への補助金となったが、補助金が減額されるまでの間に主にコストダウンに関する技術の進歩は特にみられなかった気がする。
つまるトコロ、ほとんどエコ風補助金ゴロの懐に入ったんで無いかと思うんだが反論ある人(ノ)。

あと商売として割引に利するような要素と言うと、囲い込みによるセット価格というやつ。
電気とガス、更には通信やネットサービスとかとのセットがあり、他に金融や保険とかなんかも出てくるかも。
セットにすることにより変更のリスクを増大させ、複雑な料金体系により実質的な損失から目を逸らさせることに利用できる。

関西ではすでにガスとのセットプランで価格に大きな違いが出てきているようだが、関東ではまだだ。っつうのは東京ガスがプラン策定に手間取ったか未だまともなセットプランが出てないコトによる。本年7月に出すそうなので、そこから各社しのぎを削るコトになるのであろう。

家庭でできる省エネの話は、大半はありふれた話だが…一般的なエネルギー使用量の割合でエアコンを使った冷暖房での電力使用量の比較がおもしろかった。
無論建物の構造や立地で大きな差が出るのは確かだ。またエアコンは最近急激に省エネ性能があがっている。それは別として、冷房と暖房ではどのくらいのエネルギーを使うのか。通年での話だ。家庭の全エネルギー量の2%が冷房。24%が暖房。28%が給湯で台所では8%だという。
冷房のエネルギー使用量に関する作為的な報道や、使わなくても健康に問題がおこらないという温度感覚を失った老人の錯覚とかいう問題があるが、何よりそもそも温度変化の大きさと、使用する期間の長さが効いているという。

コタツのようなパーソナルな暖房器具はとても省エネなので、そういう工夫はいいらしい。
ちなみに今ワシの膝を温めてるのはわんこなのでエサ代はかかるけど電力は不要だ。w
厚着してるけど部屋のエアコンはついてない。

またよく話題になってるこまめにエアコンを入り切りをするのは得か…という話は暖房でも同じで状況にもよるが30分から2時間程度であればあまり変わらないらしいが、機器の寿命は確実に下がるので設定温度を低めにして入れっぱなしの方がいいだろう。
これは照明でも言えるのでエネルギー効率の高いのにしてあんまり頻繁に入り切りをしない方がいい。
ちなみにLED照明は、毎年のようにエネルギー効率の高いものが出ているので最初の頃の半分くらいの電力消費量になってて、こうなると流石に蛍光灯との電気代の有意差が出て来てるようだ。

まあ、そんなトコかな。w



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