昨日遊びに行ったイベントで、現役の構成(放送)作家が、番組を作る際の“保険”の大切さについて語っていた。
「最近、ユーチュー〇ーやら生主やら、独自の番組放送をされている方が多くなってきた。
今まで情報を受けているだけの立場から、情報を発信する手段を得て、放送をするのはいいのだが、正直、見ていてとてもお寒い内容のものが多い。
というのも、実は番組を作るにはそれなりのノウハウがあって、プロは放送内容がすべらない様に、いくつもの保険を事前にかけているから、トークが成立しているのだ。
それをちゃんと企画の段階でしかけるのが構成(放送)作家の仕事なんだ」
個人的なメディアを利用して情報発信をしている者の端くれてして、非常に気になる内容である。
その後、話をよく聞いてみると、要するに番組がお寒くならないためには出演者の立ち位置や発言、または話題とする内容の投入に必然性が必要なのだという。
例えば、この世に心霊現象は存在するかというテーマについて、科学者は否定的で、占い師は肯定的である、といったような構図をあらかじめ作為し、そのラインに沿ったトークを展開すれば軸はブレずにかっちりとした番組作りができる。
さらに欲を言えば、そこでのトークは台本によるものではなく、出演者の生の情熱で語られるものであったほうが、より一層良いものになるのだという。
や、面白い。
いちいち納得させられるレクチャーであった。
様々なコンテンツで見かける、トークがグダグダで、見ていてもお寒い番組ができてしまう原因は、必然性の無さからくる違和感だったんだなあ。
私も十分、今後の参考にしていこうと思った。
アマチュアでコンテンツを製作しようとするならば、プロデューサー、ディレクター、演者、そして構成作家としての役割を、すべて一人で担わなければならない場合がどうしても多くなるだろう。
うおっ、それってプロジェクトチームを作ってコンテンツ制作を実施するプロの仕事よりも難しいんじゃないの。
上手に日記にオチがつかない場合の、自分に対する言い訳発見。
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