サンデーコミックス全16巻、原作が小池一夫、作画がやまさき拓味
小学生のころ読んで感動し20過ぎて読んで???だったような気がする。
たまたまAMAZONのkindle unlimitedで読み放題だったので20年以上ぶりに全巻読破してしまった。
作画のやまさき拓味は池上遼一か叶精作ばりの美男美女を描く。
ちなみに池上遼一か叶精作のアシスタントかと思ったらさいとうたかおプロ出身らしい。
ズウで誘拐された女先生が全裸でスレンダーかつセクシー。
これはがんばれ元気の芦川先生に匹敵するキャラだが折角のキャラなのに2巻くらいしか出てこない。
全裸で砂浜に首まで埋められて皮膚呼吸ができないから死んでしまうかも!?という描写で子供のころに皮膚呼吸が出来ないと死ぬという知識を得たような気がする。
専門家ではないがたしか皮膚呼吸が出来なくてもすぐには死なないが火傷などで長期間全身で皮膚呼吸が出来ない範囲が一定以上になると命に係わるのではなかったか!?
で、ししにいちゃんとヨッコの2人で高校中退して日本中あてもなく死に場所を探して放浪しながら裸でしょっちゅう抱き合ってそういう描写もあったから間違いなくやっていて羨ましかった記憶があった。
今読むと突っ込みどころ満載で恐らく人気投票を気にしながら編集部の意向をかなり取り入れた結果支離滅裂になったのではないかと大人になって再読してそう思った。
元ネタというか意識されたのは愛と誠と男組だろうと思う。
学園ラブコメ格闘サスペンス純愛マンガ!?
兎に角作画が素晴らしいので原作のグダグダ感が残念。
もし読むならラストの2巻か3巻読めば十分。
富士の樹海に自殺目的で行く人がいるというのはこの漫画で初めて知ったような気がする。
それでもラストの2巻くらいは感動したかな。
ししにいちゃん一緒に死んでとヨッコにしがみつかれたら取り合えず1発やってから冷静に考えるかも。
小中学生くらいに読んで感動して再読してやはり感動するものは数少ない。
火の鳥、銀河鉄道999、明日のジョー、愛と誠くらいか。
子供から大人まで読めるクオリティというのは原作者の力量によるところが大きく、大人になると様々な矛盾とか荒唐無稽に目をつぶれなくなってしまう。もちろん上記4作品も荒唐無稽や矛盾もあるのだが40過ぎた中年が読んでも未だに感銘を受けるというのは本当の名作だ。
例えばズウではセルゲイという240cmの巨漢ロシア人が出てくるが何故かブリーフ1枚で出てくる。ししにいちゃんと決闘するが流石に無理がある。それに作画で見ると240cmどころか優に5mはあるw
もう猛獣用のライフルとか重機関銃とか特殊な武器でもなければ素手なら霊長類最強のカレリンでも勝てそうにない。
で結局クソみたいな奴なのに2人の愛に感動して!?海に入水自殺!?
途中で読むの止めようかと思ったくらい。
小学生のころ読んで感動した男組も20くらいの時に再読したらちょっと有り得ないくらい荒唐無稽で興ざめした記憶がある。学園暴力支配と言っても国家権力をことごとく抑えるとか流石にそれは無いわと突っ込みたくなる。
武芸百般に通じる最強の高校生ダブルヌンチャクの高柳が下水道でしんがりとして残り仲間を逃がすために孤軍奮闘、立ったまま死んだシーンは今でも心に残っている。
最近もう1度読みたくなっているが結構高くなっているので漫喫で探すか読み放題を探すか検討中。
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