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2017年01月19日16:06

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コントロール相場


 年末、差し迫っているときに、巨額損失のニュースが流れた 東芝<6502> であったが、
 簡単には倒産には至らない。

 現実には、損失額を確定させなければ事業を継続するもたたむも判断できない所だが、
 よほどのことが無い限り、債務超過は免れぬ状況。

 そして、今朝、銀行の一部が融資を出し渋っているニュースが流れる。


 東芝をつぶしてはいけないという、暗に政府の意向が聞こえそうだが、
 現実にはかなり難しだろう。


 シャープやオリンパスとは違って、単なる一家電事業者でもない東芝の立ち位置が微妙であると言えばそうである。
 原発の再生をなんとか成し遂げたい政府や経済界の意見はもっともらしいし、
 また、原発を完全に止めるとなると、ここまで投資してきた膨大な資本が負の遺産になることは火を見るより明らか。

 と言っても、東芝が債務超過に陥るとすれば、それは地震や津波のせいではない。
 時代の流れや、経済成長を見誤った経営者の責任だろう。
 その責任をどうやって取るのか、には注目したいところだが、日本の社会はこうした問題にはかなり甘いと言わざるを得ない。
 実際には、ほとんど責任らしい責任は取らせず、うやむやで終わるだろう。



 フォト



 さて、現実はこうである。

 既に、年末の段階で、経営自体が危うい、というのはわかっていたが、
 年明けから、買い支える筋があった。
 一時は株価が300円を超える場面も見られたのである。

 これが、おそらくは単なるマネーゲームであろうことは想像に難くない。
 しかし、今朝のニュースを受けても、売り一辺倒にはならない。
 まだ誰かが買い支えている。

 が、後場始まって間もなくストップ安が見えたところで、反転する。
 明らかに、相場がコントロールされている。
 ここで張り付いてしまえば、逃げ遅れた者を救済できなくなる。 ということだろう。
 出資しているメインバンクが一蓮托生なのは仕方ないとしても、
 そうでもない、出資者を何とか逃がしてやりたい、そんな気持ちが見え隠れする。

 さて、東芝劇場の行く末は、いかなるものとなろうか?

 明日は金曜日、おそらく結論は出ぬまま週末になるだろう。
 そうであると、土日を挟んで、月曜日までに救済策が打ち出せなくては、逃げるものも逃げられなくなる。
 まずは、損失額を明確にすべき段階だろう。
 銀行は助けてやる、というよりもどうやってこの事態を整理するかに注力すべきだと思う。

 半導体事業は分社化するのだろうが、問題は原発事業の方。
 やはり別会社を作って、技術と人材はそちらに移動させ、本体から切り離すしかないだろうと思うが、果たしてそううまくいくものかどうか?

 家電とかは、この際どうでも良いように思う。
 すべて売却になるのかな?
 まあ、買い手はつくだろうが、、、、、、

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■東芝損失、5千億円超か 米原発事業、銀行に支援要請へ
(朝日新聞デジタル - 01月19日 12:04)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4391648

 米国の原発事業をめぐって発生する東芝の損失が、5千億円超になる可能性があることがわかった。財務状況の大幅な悪化は避けられず、東芝は展開している事業の一部売却や支出の抑制などの対策を早急に取りまとめる方針。取引銀行にも近く説明し、支援を仰ぐ考えだ。

 東芝は昨年12月27日、米原発子会社ウェスチングハウス(WH)が手がける米国での原発4基建設費用が予想を大きく超える見通しになったことを公表。数千億円の損失を計上する可能性があると発表した。損失額はさらに精査中だが、社内では5千億円超に達する想定も議論されているという。

 昨年9月末時点で東芝の自己資本は約3600億円しかなく、今回の損失で債務超過にならないようにする対策の取りまとめも急いでいる。業績が好調な半導体事業を分社化し、その一部を投資ファンドなどに売る交渉に入ったほか、退職手当などで今年度中に約600億円の支払いを見込んでいた不採算部門のリストラを先送りするなど支出も抑制する方針だ。
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