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2017年01月18日18:42

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一晩考えてみたこと


 連合王国のユーロ離脱は、さながら戦前の保護主義政策が世界に広がるかのような様相を示している。

 ただ、日本はそうでもないと感じる。
 遠く離れたヨーロッパでの経済活動に関して、容易に口出しもできないところだろうが、国内では不景気だ、などと言われていても、日本の海外への進出は衰える感じはない。

 戦前の日本の政策の中に、朝鮮半島の併合、というような強引な手法があったのは確かで、結果的にその行きついた先は泥沼の戦争でしかなかった。
 勿論、最初から泥沼の戦争をしよう、などと思っていた人は余りいないだろう。
 満州は、言ってみれば清王朝の復活でもあったわけだが、国際的な目線から見れば日本の植民地の拡張でしかなかったはず。

 誰が、どこまで反省しているか?
 は、ともかくとして、国際問題を強引な手法で解決しようとすれば様々な軋轢を生む、という教訓は現在でも生きているように感じる。

 実際のところ、日本国内から海外への資本の流出はあるが、それでも大概は現地法人を設立して、その相手国の人を多く雇用して、利益も日本国内には持ってこないシステムが多用されている。

 こうした経済的手法は、資本主義経済の中でも、割と新しいタイプのものだろう。
 問題を経済の手法として解決して、決して軍事力の行使、という方向性を持たせないのは、日本にとっても相手国にとっても悪い話ではない。

 連合王国も、旧植民地との関係を深めるとは言ってみても、現在は多くの国は独立国であって政治的な介入が容易であるわけでは無い。
 一方で、移民を制限しつつ、欧州全体の市場はうまく使っていこう、という方針が見られる。


 ただ、欧州がもたつくのなら、日本にとっては格好のビジネスチャンスにもなり得る。
 東アジアや東南アジア、そして環太平洋の国々だけではなく、インド洋を取り巻く国や、アフリカの諸国とも友好的な関係を深め、相互の経済発展を目指していくことができるだろう。
 世界のグローバル化が、米英の保護主義的な動きだけで止まるとは到底思えない。


 そのような状況下だと、どこかの国が業を煮やして戦争をやりだす。というのでは困る。
 一番の懸念は、アメリカ合衆国だと、私は思うが、このような話ならば多くの国は例外では無かろう。

 引用の記事では、「遼寧」 の戦力分析的なことが書かれているが、近代兵器としてミサイルがある以上、空母1隻では、構図を大きく変えるものにはならない。
 制海権を取れるほどの戦力があるなら別の話だが、空母と艦載機では飛来するミサイルを防御するなんてことはできないのであるから、ある意味格好の攻撃目標を作ってしまっている形になる。
 それでも、空母を持つのは国家的な威信を示す意味もあったのだろう。
 特に、ベトナムやフィリピンに対する威圧的な兵器になっているだろうという想像はつく。
 
 とは言え、それだけで、本格的な戦争状態に突入するとは考えにくいが、懸念材料があるならば、戦争して勝てるなんて誰も思っていなくても、戦端が開かれればそこから泥沼化する可能性はある、ということ。

 武力衝突のような事象に頼らない、地道な外交努力をしてもらいたいと思う。
 実際、ソビエト連邦と西側諸国は直接的な大規模軍事衝突がないまま、ソビエト連邦崩壊となった経緯がある。話し合いによる問題解決の努力の重要性は、こうした過去の歴史からも学ぶことはできる。


 現状、中国経済はやや失速気味であるが、おそらくこの後起こりうることとして、根本的な民主化という方向性があるように感じる。
 実際に、革命、のような事象を経ずして、共産党政府が自ら体制を民主化する可能性もあろう。おそらくそうしないと今後の世界の中で生き残ることはできないのではないかと思う。

 まじめに正常化した社会構造へ変異して欲しいものだと思う。

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■「遼寧」なんてこわくない 張りぼて中国空母の致命的な欠陥
(dot. - 01月18日 16:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=4390268

 中国海軍の虎の子、空母「遼寧」が、悠々と台湾を一周した。米大統領交代直前というタイミングに重なったが、“張り子の虎”との評価も。

 2012年9月に就役した中国の空母「遼寧」(5万9千トン)が、4年以上たった昨年12月25日、初めて太平洋に姿を現した。普通このような大型艦は、就役後間もなく外洋に出て訓練、実験を始めるが、何かと不具合が多かったのだろう。

 同艦はロシアの唯一の空母「クズネツォフ」の2番艦として1988年に進水したが、ソ連崩壊で工事は中断、港内に放置されていた。中国がそれをスクラップとしてウクライナから購入、02年に大連に曳航した。さび付いた半完成の艦を、図面・資料もなしに修復、装備し、なんとか10年後に就役させただけでも感心だ。

●ソ連が造った失敗作

 同型艦の「クズネツォフ」自体がほぼ失敗作で、90年末に就役後、26年間で長期外洋に出たのは9回ほどだ。「クズネツォフ」も「遼寧」も艦載機を加速して発進させる「カタパルト」を持たないのが最大の弱点だ。米空母は長さ76メートルの鋼管(シリンダー)4基を飛行甲板の下に設置、高圧蒸気を吹き込んでピストンを前進させ、それとつながる甲板上の金具(シャトル)で重さ約30トンの艦載機の前輪を押して、一気に時速約270キロに加速して射出する。私もカタパルト発進を経験したが、すさまじい衝撃で「乗用車なら2.7キロも飛ぶ」という。このカタパルトを造るノウハウは米国にしかなく、国産にこだわるフランスの原子力空母「シャルル・ドゴール」も米国製のC13カタパルトを使っている。

 垂直離着陸ができる戦闘・攻撃機「ハリヤー」(英国開発)や米海兵隊用の「F35B」を使えばカタパルトなしでも空母はできるから、旧ソ連も同種の航空機を開発しようとしたが、失敗に終わった。そこでソ連はSu(スホーイ)27など新鋭戦闘機のエンジン2基の推力が、戦闘機の重量を若干上回り、垂直上昇も可能であることを利用、飛行甲板の先端を14度上に反らせ、力まかせに発進させる手を考えた。「クズネツォフ」「遼寧」はこのタイプだ。

●満タンでは発進できず

 だが、遼寧が搭載する「J15」戦闘機(ロシアのSu33を国産化)は燃料を減らし、ミサイル、爆弾も最小限にしないと発艦できない。また大型レーダーをつけ、高空から敵機を見張る早期警戒機は、エンジンの出力が低く、カタパルトがないと発艦できない。早期警戒機がないと、敵機が低空飛行で水平線の下に隠れて接近し対艦ミサイルを発射するのを防げず、空母は容易な標的になる。

 ロシア、中国、インドはやむなく、レーダーをつけたヘリコプターを使っているが、米空母などの早期警戒機と比べ、ヘリは飛行高度が低く、航続時間は短く、レーダーも非力で遠くは見張れず、「ないよりまし」程度でしかない。

 米空母は飛行甲板に何十機もの艦載機を上げ、4基のカタパルトで20秒に1機を発進させる。だが、「遼寧」などでは戦闘機が飛行甲板の後部から滑走を始めるから、甲板上には数機しか待機できず、一度に出撃する機数はごく限られる。米空母は有事には戦闘・攻撃機55機を搭載、近く「ジェラルド・フォード」が就役し、空母は11隻になるから計605機、一方、「遼寧」は戦闘機約20機を搭載可能だから雲泥の差だ。

 中国は空母1隻を建造中で、さらに1隻を造る気配だが、飛行甲板先端を上に反らせているようで、カタパルトはないのだろう。米海軍は新型空母に「リニアモーター」列車の原理による「電磁カタパルト」を採用し、中国も研究はしているようだが、実現するとしても相当先の話だ。

 空母の戦力差だけでなく、中国海軍の対潜水艦能力は極めて低いから、艦船攻撃用の優秀な原潜57隻を有する米海軍に対抗し、中東などとの長大な海上通商路を守ることは将来もまず不可能だ。

 最大の貿易国家である中国は輸入資源と海外市場に対する依存度を高めれば高めるほど、世界的制海権を握る米国との協調をはからざるを得ない立場にある。(軍事評論家・田岡俊次)

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