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2017年01月18日00:23

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ポンド高


 帰宅してから、ニュースをチェックしていると、ポンド高の知らせが。

 今、確認してみると、引用の記事のレートよりさらにポンド高は進んでいる。
 USDに対しては、 1.238kドルまで

 JPYに対して、現在 140円の攻防。



 ユーロ経済圏を離れる、という決断は、かなり思い切った政策ではある。
 しかし、難民問題で揺れている欧州よりも、一歩引いた形で政策を進める方が、国力のある連合王国には有利だと市場も判断している形。

 連合王国は、安保理常任理事国でもあるし、核保有国でもある。
 そうした、同等の立場である、フランスには今更ユーロ経済圏を離れる、という技は簡単にはできないだろう。陸続きであるか、それとも海を挟んでいるかは大きな岐路となった。

 連合王国が、一旦はユーロ圏に入りながらも、自国通貨を維持してきたことが、現状では良い方向に働いている。実際のところ、単一通貨 「ユーロ」 が導入されている、とは言っても物価は国ごとに少しづつ違う。旅行をしてみるといろいろなことが分かる。

 結果的には、ECが出発した6ケ国 (ドイツ連 フランス イタリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ)の努力の上に、居座る形になった後発国がいろいろあるのは事実。
 ドイツはこの経済圏形成中に、旧東ドイツエリアを編入して、良くも悪くも変動のあった国だが、現在でもリーダー的な地位を保持してはいる。
 
 そうした、一つの国タイプではないユーロ経済圏の中では、スペインや東ヨーロッパ諸国などが、根本的に経済とのかかわり方が先発国とは違っていたのは事実。
 だが、経済圏の拡大は、グローバルの広がりが大きければそれなりの効果があったはずだった。

 言ってみれば、難民問題、は 「仕掛けられた罠」 とみることもできる。
 軍事同盟があるから仕方なし、と言った側面もあったのだろうが、
 米英の帝国主義的なイラクへの介入に、同調してしまった結果、その残党が幅を利かせる社会が形成されてしまい、事実上フセイン政権が健在だったころより欧州の事情は悪くなったように見える。


 ことの発端は、やはり石油資源の問題。
 北海油田を持っているスコットランドが独立を目論んだりしたが、その7独立を阻止したうえで、連合王国が一つの国として、ユーロ圏から脱離する、という業態はある意味滑稽でもある。

 しかしながら、現実は簡単ではない。
 トランプ政権が、自国優先主義を通すなら、連合王国も旧植民地との関係こそが経済停滞を打破するものだと考えるだろう。

 これは、最終的に第二次世界大戦に突入してしまうことになる1930年ごろの世界情勢に似ていると言えばそうである。
 フランスの出方次第っでは、イタリアとドイツの立場は非常にまずい状況にもなりかねない。

 やや混とんとしてきた世界情勢だが、すっきり解決できる出口を見つけることはできるのだろうか?

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■英ポンドが急伸
(時事通信社 - 01月17日 23:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4389180

 【ロンドン時事】17日のロンドン外国為替市場では、メイ英首相の欧州連合(EU)離脱に関する演説後に英ポンドが急伸、対ドルで一時約2週間ぶりの高値を回復した

 ロイター通信のデータによると、日本時間午後9時49分現在、1ポンド=1.2340ドル台と、前日取引終盤比で約2.5%のポンド高・ドル安。
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