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2017年01月15日01:33

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今日のコンサート

今日は平井裕子さんのリサイタル@市ヶ谷ルーテルセンターホールに行ってきました。

第1部:フランスの歌
アーン:
クロリスへ
わたしがとりこになったとき
ドビュッシー:
きまぐれ
亜麻色の髪の乙女
ミヨー:
スカラムーシュ(サクソフォン&ピアノ版)
「4つのロンサールの歌」より
泉に寄せて
クピードーに
アブルケル:
愛している

第2部:日本の歌
山田耕筰:
樹立(こだち)

「風に寄せてうたへる春のうた」より第1曲「青き臥床をわれ飾る」
野田 燎:舞(アルト・サクソフォン独奏)
メサジェ:
オペラ・コミーク「お菊さん」より「蝉しぐれ」

アンコール:
フォーレ:
夢のあとに(ミッシャ・エルマン編曲によるサクソフォンとの三重奏版)
蝶と花
中山晋平:ゴンドラの歌

平井裕子(ソプラノ)
波多江史朗(アルト・サクソフォン)
山田武彦(ピアノ)
フォト

日本ではなかなか聴けない本寸法のフランス歌曲。本家フランスではむしろグローバル化しているんですが、ベルナックやモラーヌやスゼーに学んだ方々の努力で日本でフランス歌曲の伝統が生きているのは奇跡というほかありません。今回は日本におけるフランス歌曲のレベルの高さを実感できる素晴らしいリサイタルでした。
平井裕子さんは声楽家としては遅咲きです。それだけにさまざまな人生経験が投影された説得力がある歌が非常に魅力的です。大師匠の中村浩子先生、師匠の福田美樹子先生に鍛えられた折り目正しい丁寧なディクションと若々しく軽やかなコロラトゥーラが素晴らしいです。最初のアーンの2曲ではやや硬くなっていたのか声の伸びが弱く響きが若干内向きに感じられましたが、、ドビュッシーのヴァニエ歌曲からは硬さが取れた伸びやかな声で楽しめました。
前半は花嫁のような純白のドレス、後半は日本の歌に合わせた着物地を大胆に仕立て直した華やかなドレスで、ビジュアルも魅せられます。
ゲストの波多江さんは須川さんや昨年急逝した新井さんの「トルヴェール世代」に続くサクソフォン王国日本を支える素晴らしい奏者です。パリ音楽院で現代の第一人者ドゥラングルに学んだテクニックに加え天性の引き締まった力強い響きが快いです。後半の野田燎の「舞」は初めて聴きましたが、空気を切り裂くようなまさに「裂帛の気合」に満ちた圧巻の演奏でした。
終演後に皆さんと撮っていただきました♪
フォト


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