「ポッピンQ」は、エロさが足りない、とまでは言わないがフェチズムが足りない。
劇中、男の子を「禍々しい、アダムとイヴに知恵の実を食べさせた蛇の様な狡猾な存在」として描いているのに、途中でうやむやになって、途中退場してしまったのが惜しい。
「不思議の国のアリス」を描きながら、ルイス・キャロルに成りえなかった。
まぁ、それはそれで、完成した作品は素晴らしいのだが。
「ポッピンQ」を素晴らしいカルトにしているのは、「オッサンの視点」だと思う。
若者は「過去をやり直したい」とか「未来へ踏み出せない」とは、言わないと思うんだ。
だって、「現在が永遠に続く」と思ってるのが、若さだから。
その『オッサンの視点』で、過去に少女たちが囚われているのが、ポッピンQを、素晴らしいカルトにしているのだ。
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