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2017年01月03日14:40

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MOVIE『終着駅』

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ハリウッドが、イタリアの巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督を招いて作りあげた恋愛映画の名作です。

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『終着駅』
1953年 米国・伊太利亜
監督: ヴィットリオ・デ・シーカ
製作: ヴィットリオ・デ・シーカ
原作: チェザーレ・ザバッティーニ
脚色: チェザーレ・ザバッティーニ/ルイジ・キャリーニ
     ジョルジオ・プロスペリ
撮影: G・R・アルド
音楽: アレッサンドロ・チコニーニ
出演: ジェニファー・ジョーンズ /モンゴメリー・クリフト
ディック・デイマー /ジーノ・チェルビ /パオロ・ストッパ
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アメリカ人の人妻メアリーが、妹家族の暮らすローマを訪れ、そこで知り合ったイタリア人の青年教師ジョヴァンニと恋に落ちます。この2人を演じているのが、ジェニファー・ジョーンズと名優モンゴメリー・クリフトなんですねぇ。

メアリーは自分が夫と幼い娘を持つ身であるということに罪の意識を感じ、突然ローマを立って母国へ帰ろうとします。そのことを察知したジョヴァンニが駅へ駆けつけ、いまにも旅立とうとするメアリーをつかまえるところから映画は始まります。

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その後約1時間30分にわたって、ローマ中央駅での切ない別れのシーンが延々と繰り広げられます。2人のロマンスの内容は、まったく描かれていません。これはまさに、映画史に残る男女の別れの苦悩を描いたメロドラマの傑作ですネッ。

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そもそもこの映画は、ハリウッドのプロデューサーであるセルズニックが、名作『逢びき』に匹敵するものを創ろうとして、巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督をわざわざイタリアから招いたんだそうです。では、どうしてセルズニックは、この映画を手掛けたのでしょう?そこには秘密がありました。

実はジェニファー・ジョーンズは、以前からセルズニックに結婚してほしいと言い寄っていたそうです。で、すでに妻帯者であったセルズニックも悪い気がせず、ジェニファーに参っちゃったみたいです。
いい気になったセルズニックは、ジェニファーのやりたい映画撮ってやると言い出し、するとジェニファーも、では『風と共に去りぬ』以上の映画撮ってほしいとおねだりして、そうして出来上ったのがこの『終着駅』だったそうですよ。ジェニファーも結婚はしていたのですが、女優魂がそうさせたのか、けっきょくセルズニックに乗り換えてしまったみたいですネ。この映画は、ジェニファー・ジョーンズの女優としての野心が、形になったものかもしれませんねぇ。

ちなみに『終着駅』という日本語は、この映画がきっかけで出来た言葉のようですよ。

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