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2016年12月23日22:20

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「電波少年的芸人」～’90年代演芸⑦～生き残ったのは有吉だけ

～サムシングエルスも解散、24時間ランナーと変わらないなぁ～

先月は、90年代半ば過ぎに「ボキャブラ天国」から
ブレイクした芸人、ネプチューン、くりぃむしちゅーを紹介した。

同時期、日本テレビで、日曜日２２：３０～で松村邦洋＆松本明子の
MCで「電波少年」という人気番組があった。
これの90年代前半のことはすでに日記にしたが、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1952995055&owner_id=4597260
この時は、松村がノーアポで色々なところに出向いて、
怒られるシーンが見物だった。
（たまに良い対応をしてくれるところもあったが）

しかし、それではマンネリになるので、
他の無名お笑いタレントに過酷なミッションを与えた。

まず！1996年4月から半年かけて行われた
猿岩石（左画像）（有吉弘行、森脇和成）による
ユーラシア大陸（香港～ロンドン）ヒッチハイク旅行。
その間の食費もすべてバイトで賄うというミッション。
私も見ていたが、ヒッチハイクなど簡単に車が
止まってくれるものでもない。
それよりも食事も数日間摂れない有様で瀕死の状態。
彼らに同行している番組スタッフが何度も「ギブアップか？」
と尋ねるが、二人は拒否、見事、10月にロンドン到着。

帰国後は、西武球場に3万人集めて凱旋公演。
旅行中の本を出版。レコードまでリリースして
大フィーバー（死語）だった。

しかし、彼らの芸（コント）が売れたわけではない。
前述の西武球場で、コントを披露した時も、反応は
薄かったと聞いている。

その後、一部間で飛行機を利用したことが暴露されるなど、
人気がガタ落ち。2004年に猿岩石として解散。
森脇は芸能界引退（最近カムバックしたと聞くが）。

この猿岩石ユーラシア横断成功で気を良くしたのか、

すぐに「第二弾」が始まった。
1996年10月末、電波少年の前説をしていたドロンズ、

大島直也（左）＆石本武士（右）による南北アメリカ大陸の
縦断ヒッチハイク。
これはアルゼンチンブエノスアイレスから1年2か月掛かって
97年12月、厳寒のアラスカで達成。

でも、柳の下にドジョウは2匹もいない。
帰国後のフィーバーは猿岩石の足跡にも及ばず、
彼らのブレイクはなかった。
2003年、大島が役者を目指すことを理由に解散。
石本はドロンズ石本として活動中とのこと。

芸人ばかりではなく、
俳優の卵の伊藤高史と香港でDJだったチューヤンこと
謝昭仁が、アフリカ・ヨーロッパ大を縦断して
スカンジナビア半島まで目指す企画もあった。
無論、彼らは言葉が通じない。

ここまで来るとマンネリだったのであまり見ていない。
チューヤンは、その後、日本でちょっとタレント活動していたようだが
、帰国したみたいで、伊藤高史は、どうなんでしょうか？

あと、目標を変えて、「電波少年的東大一直線」
「アルカリ三世」の坂本ちゃんという芸人が

東京大学合格を目指す。
東大卒の家庭教師のケイコ先生（春野恵子）の下で
8か月間勉強させるミッション。結果、日本大学文理学部合格。

この坂本ちゃんも、合格直後は仕事が増え、
年収も一時8000万円だったが、今は悲惨な目に
あっていると先日テレビで言っていた。

だから、みんな芸で売れたわけではないんだよね。
先月紹介した「ボキャブラ天国」も、出演者の持ちネタではないので、
B＆Bの島田洋七や吉本興行では否定的な目で見ていたらしいが、
まだあの番組は芸人の「芸」が見られた。
「爆笑問題」のような芸のある芸人は、あそこでも評価されたし、
ネプチューンやくりぃむしちゅーは、今でも活躍している。

しかし、「電波少年」の企画で売り出し→落ち目になり、
再ブレイクしたのは猿岩石の有吉だけだ。
まぁ私はこの男、好きではないけれど。

いとうあさこ（中央画像）と森三中）の黒沢かずこが
2001年、「電波少年的15少女漂流記」に参加したというが、
この時はもう見ていなかった。

ミュージック系では、
Something Elseという売れない3人組のバンドに対し、

三人で一つの部屋にこもり、曲を制作し、
次のシングルとしてリリースする。そのシングルが
オリコン初登場20位以内に入らなければバンド解散・
音楽業界以外の職種に転職させる、というのもあった。
その新曲、「ラストチャンス」(1998年12月23日は)
見事、オリコン初登場２位になった。

まぁこの人達は本業の音楽で頑張ったね。
だが、2006年結局解散。
初登場2位のシーンも見たなぁ。
なんだかんだで99年頃まで見ていたんだな（苦笑）

逆に真中瞳（右画像）、
99年この番組の「「電波少年的80日間世界一周」で
ブレイクしたとあるがその記憶は薄い。
そして翌2000年、テレビ朝日の『ニュースステーション』の
金曜日のスポーツキャスターを担当、これは覚えている。
で、今、芸名を変えて活動しているとか。

今年、なすびという芸人が

エベレストに登頂成功というニュースがあった。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/19/nasubi_n_10043420.html
それはそれで凄いが、芸とは関係ないと思うだよね。

彼もまた、1998年1月～99年4月まで、
「人は懸賞だけで生きていけるか?」をテーマに
「電波少年的懸賞生活」と題して、アパートの一室に
裸で監禁され、様々な懸賞に応募。着るモノも食料も
懸賞で賄うという企画に挑戦させられた。

ユーラシア大陸横断とかは、まだ海外旅行だし、
受験勉強も無駄にはならんだろうが、

しかし、、これなんか、ただ部屋に籠って、
雑誌から懸賞を見つけハガキで応募するという単調な作業だった。

芸人に芸とは関係のないミッションを与え、達成させる。
まぁその頑張りは認めても、彼らの芸人としての
キャリアにはならない。
この番組のTプロデューサーこと土屋氏も過激、過酷なことを
芸人にさせていたよなぁ。
ブラック企業なんてものじゃないよ（＾＾：

「ブラック企業大賞2016」発表　大賞は電通　Web投票賞は日本郵便
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4356121

これ、同じ日本テレビの「２４時間テレビ」での
「２４時間ランナー」と同じ発想だよね。
こっちのほうが感動を呼ぶが、、
たいして走れそうもないタレント（全く走れない人は選ばれない。
マツコ・デラックスとか）を無理に２４時間、
だいたい１００㌔、夏の終わりに走らせるが、それが何になる？
と毎年感じる。
むしろ、「電波少年」の方が「お笑い」に
しているので罪は軽かったのかも知れないけれど。
それに例え、一時的でも、毎週テレビで紹介され
全国に顔を知られ、それなりの報酬をもらえれば、
全く泣かず飛ばずよりは良いのかな？

土屋プロデューサー、
一度、ある出版の打ち上げの宴会に
同席したことがある。
話を交わさなかったけれど、、、
すぐに彼、退席したような気がする。
もっと大物プロデューサーもいたし（テリー伊藤）

私としては、その場のアントニオ猪木と
杉本彩に注目していたから