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2016年12月18日21:56

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今日の『真田丸』

いよいよ最終回でした。

何度も書いてきたことですが、こういった歴史ものは主人公が最後はどうなるかなど、最初から結末が分かりきっている状態で見始めますよね。
今回もスタート時点で、最終回は大坂夏の陣で、主人公の信繁が死んで終わりということは分かりきった状態で見始めています。
ただ、分かりきっているストーリーを「どのように描くか」というのが見どころなんですね。

このドラマでは架空の存在であるいわゆる「真田十勇士」は当然のこととしてスルーだななんて前に書きましたけれど、今回最初の方でそれを思わせるような一団が出てきましたね。
どんなにフィクションと分かってはいても、やはりそれを出さないともの足りないと感じる視聴者へのサービスでしょう。

ずっと前にお正月の○時間ドラマで、史実にのっとった徳川光圀を描くというドラマがありました。
たしかに若いころの、水戸藩主としての活躍が中心で、いわゆる「水戸黄門」とは全然違うものでした。
しかし最後の最後で、やはり、水戸から江戸までの間だけでしたけれど、晩年の光圀が江戸に向かう時いつもの黄門さまスタイルで助さん、格さんを従えての旅のシーンがほんの短い間だけでしたが入りました。
大河ドラマ「八代将軍吉宗」では、将軍吉宗が江戸城を単身こっそりと抜けだそうとするシーンがあり、あわやNHK大河が暴れん坊将軍になるのかと思いきや、こちらは途中で発覚して未遂に終わりました(笑)

ところで、前のレビューで大角与左衛門について「史実(定説)通りに描くとすれば、この爺さん、徳川との密通どころかもっともっととんでもないことをしでかします」と書いておきました。
はい、通説通りにしでかしましたね。
前にわざと伏せておいた「とんでもないこと」とは、大坂城の天守を焼いてしまうことなんです。
天守閣に火をつけて、それでこの爺さんは大坂城から逃げ出しています。

それにしても信繁と茶々のラブシーンは不自然だからやめてほしいです。
しかも茶々が若々しすぎる。
宮沢茶々の時はこの大坂の陣の頃の茶々の年齢に合わせて宮沢りえを選んでいたようなので、違和感がありませんでした。
ただ、若いころは違和感半端なかったですが。

しかし考えてみれば、千姫は茶々から見れば姪っ子なんですよね。
つまり、千姫から見れば秀頼は母方のいとこなんですね。
『源氏物語』で女三宮が弘徽殿女御の孫だということを案外みんな見落としているのと同じように、です。

ちなみに、信繁は家康を殺す一歩手前まで来ました。
実は、この時に実際に家康は死んでいて、このあとの家康は影武者だという人もいて、いろんな諸説あります。

それにしても誰が豊臣家を滅ぼしたのか……このドラマでいう限りでは、それはズバリ「大蔵卿のばばあ」だと思います(笑)

上杉の描写で、やっとこのドラマでは初めて兼続が「愛」の兜をかぶりました。

それにしても、秀頼と茶々の自害シーンはなかったですね。
それでは信繁と茶々が初めてであったころの「二人は同じ日に死ぬ」という伏線が生きてこなくなりますよねえ。

と、言うことで、最後は佐久間象山の話まで出て「それは遠い先の話」って、最後の最後までこのドラマはこのナレーションが好きでしたね。

ということで、とうとう終わってしまいました。

来年の「直虎」は基本的に見ないつもりですが、まあ一話くらいは見るかもしれません。

『真田丸』のレビューとしては、この日記が最後になります。
ご清聴(?)、ありがとうございました。

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