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2016年12月17日21:04

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若手投手主体でプロテクトしたとしても


 阪神のプロテクトリストを問題視する記事があった。
 私の個人的な 一ファン としての意見であるが、
 金田をプロテクトしていなかったのは間違いではなかったと思う。

 オリックスの台所事情としては、左投手が考えられたが、
 能見・岩田・岩貞・榎田・高橋 あたりだと、榎田はプロテクトされていなかったのではないかと思う。

 これは、単純に 今シーズンの出来栄え から考えてだが、
 右投手でも、金田は残念ながら今シーズン出番がほとんどなかった。

 ファームで先発している、というのを一定の評価と考えるのは、考え方次第だが、
 ファームでほぼローテーションで投げていても、
 一軍に上がってくると打者のレベルが違うので、打ち込まれる投手は多い。

 阪神だと、秋山 なんかがその筆頭だと思う。
 また、二神も将来を有望とされながらも、ついに芽が出ることなく引退になった。

 二軍の試合もある程度は投手がいないと成立しないので、先発とリリーフは一定数必要。
 そこに、一軍から落ちている投手が加わるわけだが、
 一軍から落ちて調整している選手

 というのと、最初から二軍の戦力、というのは明らかに違う。

 確かに、金田は去年はそれなりに出番もあったわけだが、
 今年はほとんどファーム暮らし。

 福原の引退や、安藤・藤川の年齢を考えれば、若い投手が必要なのは確かなのだが、
 それは、岩貞・岩崎・島本・青柳ぐらいの活躍をしている選手に言える事だろう。

 右投手がやや弱いのだが、今年は石崎がそこそこ投げていた。
 金田はそのレベル以下だったわけだから、
 プロテクトされていなくても仕方ないと思う。

 例えば、伊藤和雄 や 田面功二郎 が指名されたら、ファンは納得しただろうか?
 今シーズン登板回数が少なかったとは言え、頭角を現しそうな投手である。

 金田は一度大きなチャンスをつかみながらも、今シーズンはほとんど活躍できなかった選手。

 同じような立場は、岩田もそうなのかもしれないが、岩田はこれまでの実績が全く違う。
 シーズンを通して、ローテーションで投げ続けたことのある選手と、
 枚数が足りなくなって、仕方なくローテーションに入っている選手とでは立場は全然違う。

 すべての選手を守れるならともかく、
 現状のルールでは、プロテクトできるのは28人と決まっている。
 ほとんど二軍暮らしが続いた選手がプロテクトリストから漏れるのは当然だろう。


 もし、阪神のフロントを批判するのだったら、ちょっと筋違いで、
 28人しかプロテクトできない、現行の制度の方が問題だと思う。
 この人数は、ほぼ一軍の選手、の数だから、将来性のある若手まで全部プロテクトはできない。

 とはいっても、FAで獲得するベテランの選手の人的補償が、
 同じようにFAの権利を持っているベテラン選手ではやはりおかしいだろう。


 「若手が割を食う」


 という言い方も変かもしれない。

 むしろ、現状なら、今のチームでは活躍する場所が見つけられない選手が、新しい環境でチャレンジできる、と考える方が妥当だと思う。


 金田は、即戦力投手、として阪神が獲得した選手だったのだから、
 一年目・二年目はそれなりの期待度に応える活躍だったと思う。
 三年目で失速して、次の年も一軍での活躍が乏しい、となればむしろ 「放出」 されても仕方のない立場だったのではないか?


 プロの投手のことを良く知っているわけではないが、若くて活躍したのに、その後全然だめになる選手は結構いる。何が問題なのかもわからないが、何かしら欠点があるからそうなるのだろう。やはりそれを克服して、阪神がプロテクトできなくて残念だった、と思えるような大投手に飛躍してほしいと思う。

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■金田を流出させた阪神の人的補償リストは正解だったのか
(THE PAGE - 12月17日 11:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4346524

 オリックス、阪神の両球団は、FAで阪神へ移籍した糸井嘉男外野手(35)の人的補償としてオリックスに金田和之投手(26)が指名され移籍することを発表した。

 人的補償はFA戦略からは避けられないリスクだが、金田を指名されたことを惜しむ声が少なくない。2012年のドラフト5位で阪神に入団、4年目のシーズンを終えた右腕。2014年には開幕から中継ぎとして使われ、8月後半からは先発ローテーションに入り5勝1敗の数字を残した。今季は1軍では6試合しか中継ぎ登板がなかったが、第5、第6の先発候補としての期待値が高く、ファームでは後半戦で将来を見据え先発起用されていた。150キロ級のストレートに加え、カウント球、勝負球に仕える変化球もあり、「2イニングなら不安なく任せられる」という評価もあった。

 オリックス側はファームで対戦してきた田口2軍監督の意見や編成部の調査を元に金田を指名したようだが「良く見ていた」というしかない。中継ぎとしての即戦力だけでなく、まだ26歳。先発としてブレイクする可能性も秘めている。
 FAの人定補償については水面下での下交渉があって駆け引きが行われるケースもある(ルールでは禁じされている)。だが、今回の経緯を見る限り、そういう下交渉はなく、阪神の28人プロテクト外のリスト提出を待っての一発勝負だったと考えられる。水面下交渉ができなかったのであれば、もっと戦略を練るべきではなかったのか、という意見が、早くも阪神のチームの内外から聞かれている。

 阪神は今季ブルペン陣が手薄で勝利の方程式を作れなかっただけにオリックスで金田が結果を残せば、なおさら“何をしていた”というフロント批判が出てくるだろう。

 阪神は過去にもFAの人的補償では手痛い目にあっている。新井貴浩のFAの人的補償で広島に4年目の外野手、赤松真人を指名され、その赤松は、翌年から3年連続100試合出場するほど戦力として活躍、3年目には打率.285を打ち、今なお守備走塁のスペシャリストとして評価されている。
 当時の阪神の外野陣は、金本、赤星、新外国人のフォードの3人で固まっていて、林や葛城がバックアップメンバーとしていたため、阪神では出番がなかったことは事実だが、結果論で言えば広島に先見があった。

 また小林宏の人的補償でロッテにドラ1の高濱卓也を持っていかれた。横浜高から入団してまだ4年目を終えたばかりの若手。高濱も移籍してすぐに阪神との交流戦で活躍してファンを悔しがらせた。その後は、1軍定着したとはいえなかったが、今季も開幕スタメンに抜擢されるなど徐々に出場試合数は増えている。内外野ができるユーティリティプレーヤーの高濱も今チームにいれば使い勝手は良かったのかもしれない。

 金田の流出は阻止できなかったのか。

 オリックスフロントの「最近の故障歴のある選手を外した」というコメントから察知するならば、そういう選手は、プロテクトしなくとも良かっただろう。例えば、ビッグネームであっても、アキレス腱手術からリハビリ中の西岡剛を外すなどの大胆な戦略があってしかるべきだったのかもしれない。だが、阪神フロンサイドは、選定にあたって選手のプライドを重んじた形跡が見られる。

 基本的には28人に誰がプロテクトされていたのか、という情報は、秘密にされることになっていて阪神のフロントは、この情報が表に出てしまうことに異常なほどに神経を使いかん口令を敷いているのだが、その一方で情報が漏れた場合に選手が、現場やフロントに不審感を抱くリスクを考え、西岡を含めた実績のあるベテラン、有力選手をプロテクトしたようなのだ。

 またリスト作成に関して、金本監督、掛布2軍監督、各担当コーチら現場の首脳陣の意見をどこまで汲み取っていたのか、という点にも疑問も残る。

 事前に水面下交渉の仕掛けができないのであれば、「選手が後でリストが知ったらどう思うか」などの感情論はとっぱらって、戦略的に徹底してビジネスライクにリストを作るべきではなかったか。
 日ハムのように経営方針として選手の年俸総額を決め、そこからはみ出る選手は、トレードや放出機会を作るという徹底した合理主義を貫くチームもあるのだ。

 FAのリスクとして人的補償は避けて通れず、例え誰を指名されても、それなりに“痛い”という批判を受けることになるのは間違いない。しかし、問われるのは、万全の策を練っていたのかどうかというプロセスである。金田を流出させた阪神のリスト作成には納得できるような“知性”とビジョンが見えなかった。

(文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)
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