オートックワンの記事によると、
2016年12月14日早朝、グーグルの親会社であるアルファベットの発表で、
自動運転の技術開発を行ってきた事業部を『Waymo』として子会社化。
フィアット・クライスラー・オートモービルと全米で完全自動の旅客業務の実用化を検討、
早ければ来年からサービスを行うのだそうです。
アメリカのメディアは、グーグルにとって事実上、
完全自動運転の開発からの撤退ではないかとのコメントが。
完全自動運転は、アメリカの自動車技術会による自動運転レベルでは、
最高位のレベル5に相当する考え方で、運転者は無人であるという解釈。
グーグルが企画開発、2015年に公開された二人乗りの通称『グーグルカー』は、
完全自動運転の早期実用化のビジネスモデルとして世界の注目を集めました。
グーグルの完全自動運転からの撤退は、なぜと言うより、
今まで引っ張って来たことの方が謎だと思います。
自動車メーカーではないグーグルは、基本的な自動車に関するノウハウすらありません。
手っ取り早いのは、自動車メーカーを買い取る事ですが、
自動車自体が先進技術競争の中でしのぎを削り、弱小メーカーを買い取った所で、
莫大な費用が掛かります。
現在、自動ブレーキ等の支援システムを組み合わせて
段階的に運転の自動化を実用化をに向けて進めていました。
こう言った技術を一足とびに完全自動運転を達成するとすれば、
自ずと開発は難しいものとなります。
増してやグーグルが目指していたハンドルの無い車などとてつもなく長いスパンの話です。
大体ハンドルの技術だけで、自動車メーカーがどれだけのノウハウを蓄積してきた事か。
昔、記事にそう言った書き込みをしたら、
へッドハンティングでいい人材を揃えているから大丈夫と反論がありましたが、
一人二人引き抜いた所で技術が移転できる時代ではないことに気づいていなかった様です。
これからはフィアット・クライスラー・オートモービルが引き継ぐみたいですが、
この会社の製造している車には、大した安全補助装置は付いていません、
となると、完全自動運転の未来は遠そうです。
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