mixiユーザー(id:9783394)

2016年12月16日16:55

320 view

クルマも作ってたの(0042 BROUGH SUPERIOR)

もう30年以上前、知人がブラフ・スーぺリア(Brough Superior)というバイクを所有していました。比肩するモノがないほど高品質・高価格のイギリスのバイクで、「モーターサイクルのロールスロイス」と呼ばれていました。
免許も持っていないし、バイクにはあまり興味が無かったので完全に忘れていたのですが、それから随分してからイギリスの博物館でブラフ・スーぺリアのクルマ(バイクではなく)を見て思い出しました。クルマも作っていたのですね!
そう、1919〜40年にジョージ・ブラフは約3000台の超高級バイクをイギリスのノッティンガムで生産しましたが、1935〜39年にクルマも作っているんです。わずか85台ですけど。そのうちの1台がその博物館にあったんですね。

最初(1935〜36年)は4リットル・モデルでした。アメリカのハドソンのシャシー/エンジン(4168cc直列8気筒サイドバルブ)に、アチャレー(Atcherley)というコーチビルダーに架装させたDHC(ドロップヘッド・クーペ)ボディを載せて販売されました。頑丈だけど武骨なアメリカのシャシーと優美で伝統的なイギリスのボディの融合ですね。シャシー各部への自動給脂機構なども付いた高級車だったようです。
フォト


続いて生産されたのは3リットル・モデルで、4リットル・モデルの後継車種として1936〜39年に販売されました。4リットル・モデル同様にハドソンのシャシー/エンジンをそのまま利用していましたが、より小さいハドソン6のシャシーに3435ccの直列6気筒サイドバルブ(107馬力)を搭載して時速160kmを達成したと言います。また、セントリック製のスーパーチャージャーで140馬力にチューンアップしたモノもあったようです。
フォト


3リットルと4リットル合わせて75台生産されたと言われています。ボクが博物館で見たのはこのどちらかだったと思います。

このほかにも、アメリカ車のシャシー/エンジンとイギリスのボディを組み合わせたクルマを多品種少量生産で売り出しています。
で、最後はリンカーンのV型12気筒サイドバルブ4387ccを搭載したシャシーに、ボクの大好きなチャールズワース(Charlesworth)というコーチビルダーに架装させたサルーン・ボディを載せた″12″という超高級モデルでした。これは第二次世界大戦直前の1939年に企画されましたが、世の中クルマどころではなく、プロトタイプのみで実際には販売されなかったようです。
フォト


8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年12月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近の日記