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2016年12月11日12:40

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事故ゼロ、いじめゼロ

ワシは「安全・安心」とかいう系のスローガンが嫌いだ。

というか、スローガンになった時点で意味を失って実効性が無くなってしまうコトを危惧している。
枕詞のように言っとけばOKみたいな連中は本気の対策を軽んじる。
同様に事故ゼロとかいうのも、数字的なゼロを求めている内にきれいごとで実態を反映しない数字に置き換えられてしまうコトはよくある。

工場なんかでも無事故何年とか言ってるのは、労災なんか認めないよというのと同義で、そういう意味ではそれぞれより注意をするようになるけど、そういう問題じゃない。

報告書によって事故や遅延がゼロという結果になったとしたら、業務そのものが行われていなかった場合を別とすると、どの程度の事故や遅延を報告すべきであるという閾値が不明確であったりすることが多い。無論、事故も遅延も良くない出来事であるから、それらが発生すると責任者はそれに時間を取られたあげく場合によっては処分を受けたりもする。
無事故を続けてもせいぜい社内で表彰される程度のコトで、それが目的では無い。
その偽装は、社員の安全に対する会社の心構えに不足があるから発生する。
事故が起きた時、各階級の責任者が順に上へ報告をし…というのが繰り返され、しばらくすると上から順にお叱りが下りてくる。この間実際には全く事故の対策は取られていない。従って何ら改善されることは無い。唯一の対策は「今後十分に注意し、二度とこのような事故は起こしません」という誓いだけだ。しかし、大抵は報告の途中で少し責任とれる人間が報告を受けたコトを忘れてくれるから実際には一番上まで行くことは無く、事故ゼロは達成されるワケだ。
無論、ちゃんとした会社では事故が発生した場合の処理の仕方があって、コレによって正しく安全のための配慮がなされるコトもある。しかし…この場合も正直に事故何件とは言わない。
現場の実態を全く知らない人に説明するのが面倒であるためだ。そういう人しかその報告を聞かないのであれば事故はゼロと報告しとくのが得策だ。

上の方の人も中には本当に優秀な人が居て、ちゃんと報告書の内容を理解して事故の原因調査と対策について正当な評価をしてくれる場合もあるんだが、往々にして数字ゼロのトコだけしか見てない。
読んでない証拠に、そういうのをまとめて大量に読んだ事があったんだけど、そもそも日本語になってないような説明の分からないようなのが多く、まあ確かに承認印押すのに数秒しかかかってないなあと思った覚えがある。w

いじめ問題も、まあ似たような話では無いかと思う。忙しい中、調べて報告しても対策に協力してくれるわけでも無く、責任を追及されるだけだとつい報告を怠ってしまうコトは想像に難くない。
また、その報告を受けた責任者がその上へ報告を回すときに同じ問題が生じてくるのも同じ構造だ。
更に問題は、そういうコトが常態として行われていることを構成員全体が承知してるが、それが必要悪として認知されてしまっている点だ。あえて問題提起したとしても空気が読めない者として無視されるのがオチだ。

想像でモノを言うのは良くないが、お役人はその最たるものでは無いかと思う。

公文書管理「不備ゼロ」に疑問
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4335863
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