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2016年12月03日23:51

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作品展4日目、タッチ・ドローイング 初日

 今日から仲間展と並行してタッチドローイングのワークショップが始まりました。会場は、『空なる旅の仲間展』が行なわれている狸庵文庫美術館1Fイベントホールの上、3Fの聖華ホール。

 大分からくまだちゃん、仙台から田中さん、岡山市内からミチコさんと光森さんの参加がありました。ワークはドローイングに専念する時間だけでなく、シャーマニックな踊りや発語による表現のアートの場でもあり、クリエイティヴな表現をめぐる、たくさんの刺激を受けます。

 ワークの冒頭では簡単な自己紹介とともにカードを引きます……ぼくが引いたカードは左端のもので、対面し反転している人物が二人描かれています。幾つかある絵の具の中でロイヤルブルーを選び描いていったのですが、初日最後のシェアリングのとき、もう一度最初に選んだカードを振り返ってみて、下方のロイヤルブルーの顔と同じ色を選んでいたことに初めて気づきました。

 まずローラーで絵の具をキャンパスに伸ばしていると、なんだかやたらと手型や足型を押したい衝動が突き上げてきたので、掌を押し付けたり、裸足になり、紙の上に乗ってハンコを押すようにぐいぐいと押したりしていたら、インクが滲み出て足の裏が青くなってしまうというハプニングに慌てる一幕もありました。

 「反転する無:鴉のハカダンス』は、まさに反転の醍醐味を味わうことになったお気に入りの一作となりました。この『鴉のハカダンス』は印象的な作品で、ポーズがいかにもマオリ族のハカダンスに近いので、参加者のみなさんにハカダンスの説明をして、この絵を踊っていただいたところ、なかなかさまになってきたのが面白かったです。なにしろ、この絵は「無字」が反転したものなのですから。
 
話が少し飛びますが、合気道の創始者である植芝さんの守護神は、サムハラ龍王と呼ばれていたみたいなのですが、このサムハラ、昔からサムハラと発音されていたかというとそうでもないようなのです。その流れを調べてゆくと、驚いたことに、日本臨済禅の源流(大応→大燈→関山)中の源流である大応が、武士に禅を伝えるための方便として「サムハラ」を使っていたという事実に突き当たります。

 しかも、当時、日本に攻めてきた元の戦士たちは「シ、シ、シ、カッテイカッパ」と、まるでマオリの戦士のように踊りながら唱和していたらしく、それが神文字として書き留められ、鎌倉武士の陣営で用いられるようになったとの説もあるのです。

 実は、ぼくにはかつてマオリ族100パーセントの語り部の家系の友人がいて、彼からマオリ語やマオリの神話伝承を教えてもらったことがあるのですが、この「シ、シ、シ、カッテイカッパ」はマオリ語で読むとそれはまたそれでなかなか面白い意味になるのです。

 ともかく「シ、シ、シ、カッテイカッパ」と発声しながら定められたジェスチャーをするとサムハラ龍神への回路が開けるのかもしれないので、今日のタッチ・ドローイングで実験できたら面白いです。
 

 

 

 
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